東南アジア諸国に日本やアメリカ、中国などを交えた東アジアサミットが11日、ラオスで開かれました。ウクライナ侵攻や南シナ海情勢などをめぐる当事国などの主張が対立し、首脳声明は採択されませんでした。
ASEAN関連首脳会議の最終日に開かれた東アジアサミットには、石破総理大臣や中国の李強首相のほか、アメリカやロシアの外相らが出席しました。
アメリカのブリンケン国務長官は、南シナ海で「中国の危険な行動がエスカレートしている」として航行の自由などの重要性を訴え、石破総理も、中国を念頭に「軍事化や威圧的な活動が継続・強化されている」として深刻な懸念を表明。
一方、中国の李強首相は「域外国は、南シナ海における中国の努力を尊重し、建設的な役割を果たすべきだ」とアメリカなどをけん制しました。
また、長期化するウクライナ侵攻をめぐっても、アメリカとロシアによる非難の応酬となり、首脳声明は採択されませんでした。
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