2年ぶりにDeNA復帰を果たしたT.バウアー（34）が3日、横浜市内の球団事務所で入団会見を行った。背番号は2年前と同じ「96」。

【写真を見る】【DeNA】バウアーが入団会見、目標は「沢村賞」ベイスターズカラーで登場し「横浜に戻ってこられて嬉しい」

ベイスターズカラーのスーツとネクタイで出席したバウアーは「横浜の街は私にとって第2の故郷。横浜に戻ってくることができてとても嬉しい」と日本球界復帰を喜んだ。DeNAへの復帰理由は、「前回来日した際に球団が大変良くしてくれた、多くの方が私に対してよく接していただいたことが1つの理由」。2つ目に「勝つことのできるチームに行きたい。ベイスターズの名前がすぐに上がってきて、昨年日本シリーズを優勝したということでさらにその目標を叶えられるんじゃないかなと思いました。迷いは一切ありませんでした」と明かした。

バウアーは2011年にダイヤモンドバックスに入団し、2012年からインディアンス、2019年からはレッズ、2021年にはドジャースとメジャーリーグの舞台でプレー。レッズに所属していた2020年には、メジャーリーグで投手最高の栄誉といわれるサイ・ヤング賞を受賞した。2023年にDeNAへ移籍すると、10勝を挙げ、チームに貢献した。

昨季は、メキシカンリーグのメキシコシティーと1年契約を結び、14試合で10勝0敗、防御率2.48の成績を収めて、チームを10年ぶりの優勝に導き、リーグ最優秀投手に輝いた。今季の目標は「沢村賞の受賞」とバウアー。「サイ・ヤング賞と沢村賞どちらも敬意のある賞。MLBでサイヤングを受賞することはとても難しいことですし、またNPBで沢村賞を取るということはとても難しいことだと思ってます」。続けて、「その両方を成し遂げた人は今までにいないので、その偉業を達成できることが私の喜び。それが自分の活力になってるんじゃないかなと思ってます」と特別な思いを話した。

対戦したい相手にヤクルトの村上宗隆（25）を挙げ、「村上には2本のホームランを許したのでリベンジしたい」と闘志を燃やした。ファンへは、「日本全国にいらっしゃる野球ファンの皆さんとまた接点を持てることをとても楽しみに思っております。自分が勝てる勝つ姿を皆さんに見ていただきたい」とメッセージを送った。

DeNAは昨季、リーグ3位からの下剋上で26年ぶりの日本一に輝いたが、投手陣はリーグワースト2位となる防御率3.07。頼もしい右腕の復帰で98年以来27年ぶりのリーグ優勝と2年連続日本一を目指す。バウアーは「私は勝つことが好きなので、まず勝ちたいという強い思いを持っております。またメキシコでも優勝することができましたので、今年もこのシーズン、日本でリーグ優勝したいと思っておりますし、日本シリーズ連覇したい」と意気込んだ。

■トレバー・バウアー
1991年1月17日生まれ。185センチ、93キロ。右投げ右打ち。
カリフォルニア大ロサンゼルス校から2011年ドラフト1巡目（全体3番目）でダイヤモンドバックスへ入団。2015年からは5年連続2桁勝利。レッズ時代の2020年にサイ・ヤング賞受賞。2021年にドジャースに移籍も、昨年1月に契約解除。メジャー通算83勝69敗1セーブ、防御率3.79。NPB成績19試合10勝3敗、防御率2.76。

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