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2026-05-08 09:10
コンビニチェーンのセブン‐イレブンのアプリ と、国内最大級の電子書籍ストア「コミックシーモア」によるキャンペーンコラボが実現した。生活導線の要であるコンビニ各社が、アプリを介した顧客との「接点」づくりを強める中、なぜいま「マンガ」というデジタルコンテンツと連携するのか。GWという商戦期に合わせた取り組みの背景と、アプリを日常的に使ってもらうための意図を両社に聞いた。
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■“スマホの中”でのシェア競争、コンビニアプリが目指す「デジタル接点」の強化
大型連休の時期、コンビニエンスストア各社の様々なキャンペーン、アプリを活用したサービス案内などが活発になっている。いまや私たちのスマートフォンの中に、コンビニアプリが入っているのは珍しくない。一方で、膨大な数のアプリがシェアを争う中、いかに「登録してもらい、毎日継続的に使ってもらう」という壁に、各社は直面している。
そんな中、セブン‐イレブンが、ゴールデンウィーク(GW)に合わせて実施するのが、国内最大級の電子書籍ストア「コミックシーモア」とのキャンペーンだ。一見すると接点が少ないように見える、「コンビニ」と「デジタルのマンガ」だが、なぜいま手を組むのか。そこには、“買い物の場”と“デジタルの楽しみ”をつなげ、日常の中でアプリに触れるきっかけを増やす狙いがあるという。
コンビニ各社がアプリに注力する背景には、割引クーポンの提供にとどまらず、店舗利用時以外でも顧客と接点を持ち続ける「デジタル接点」の確保という命題がある。
「『割引ツール』としてだけでなく、お客様の暮らしの中に自然と溶け込んでいるような『生活の一部』となることを目指しています」とセブン‐イレブンアプリ担当者は語る。
■生活導線に入り込む、セブン‐イレブンアプリが重視する「3つのスイッチ」
スマホの中には無数のアプリが存在するが、日常的に使われるものは限られる。そうした中で、同社が重視しているのが「3つのスイッチ」という考え方だ。
「まず意識しているのは、気軽に楽しめる仕掛けです。例えば毎日引ける『抽選くじ』を実施しており、日々のルーティンの中でついアプリを開くきっかけになればと考えています。この小さな『楽しさ』こそが、お客様と私たちをつなぐ一番最初のきっかけになると信じています」
次に、アプリを利用することでの「お得さの実感」。
「日々のお買い物で少しでもお得さを感じていただきたいという思いがあります。セブン‐イレブンアプリを提示してお買い物をするとセブンマイルが貯まるのですがご存知でしょうか…?セブンマイルは、オリジナルグッズやクーポンなどと交換することができます。気づいたらこんなにもマイルが貯まっていた!という方も多いのかもしれません。利用を重ねることで、セブンマイルが貯まっていく楽しさも感じていただけたらと思います」
さらに、そんな体験を経て、顧客自身がメリットを得られるようにしたいという考えだ。
「よく購入される商品や新商品などのクーポンを通じて、お得さも感じていただいた上で、新たな商品との出会いの機会を増やし、結果として何度も足を運んでいただけるような取り組みにつなげていきたいと考えております 」
今回のコミックシーモアとの連携において、セブン‐イレブンは大型連休ならではの生活シーンに着目している。同社は今回の施策の背景について、次のようにコメントを寄せた。
「今年のGWは巣ごもり志向が高まる予想もあり、お客様がスマートフォンを利用する場面が増えると思います。その中で大人気サービスであるコミックシーモア様とタイアップさせていただきます。コミックシーモアを利用されている若年層のお客様はもちろん、これまであまり利用されたことがない方にも、今回のキャンペーンを通じてセブン‐イレブンに来ていただくきっかけになればと思います」
セブン‐イレブンという日常の買い物の場に、コミックシーモアの「マンガ」というエンタテインメントを掛け合わせることで、アプリの利用促進だけでなく、連休中の生活シーンそのものに入り込むという新たな可能性が生まれることになる。
2026年5月1日から開始された今回のキャンペーンは、セブン‐イレブンアプリを起点に、コミックシーモアの利用を促す仕組み。セブン‐イレブンアプリ新規会員登録でシーモアポイント200円分がもらえるほか、セブン‐イレブンアプリを提示してセブン‐イレブンの対象のスイーツを1個購入するたびに、抽選で22,000名にシーモアポイント200円分が当たる。
特筆すべきは、コンビニという「リアルな店舗での購買体験」が、電子書籍という「デジタルの読書体験」に直接つながる設計になっている点だ。GWという、時間的余裕が生まれ、かつスイーツなどの「ついで買い」が発生しやすい時期に、自宅でのリラックスタイムに最適な「マンガ」を結びつける。
■デジタル広告の限界をリアルで突破、プラットフォームが求める物理接点
一方、コミックシーモア(NTTソルマーレ)にも、このコラボに踏み切る背景があった。
電子書籍市場は拡大を続けているが、その分、競合他社とのシェア争いや、広告単価の高騰は激しさを増している。同社はこれまでにもTVerやABEMAなど配信サービスとのコラボを行ってきたが、実店舗を持つ業種との連携は今回が初めてだという。
「マンガ好きの皆様には頻繁にサイトを訪問いただいていますが、日常生活の中でマンガとの関わりが薄いお客様には、そもそも思い出していただく機会がないことが課題でした」と、NTTソルマーレの担当者は明かす。
既存のデジタル広告だけでは、すでにマンガに興味がある層にはリーチできても、潜在的なユーザー層にまで深く入り込むことは難しい。そこで同社が着目したのが、全国に約2万店舗以上を展開し、あらゆる世代が日常的に訪れるセブン‐イレブンという「リアルな生活空間」だった。
「リアルな生活空間で幅広い層が利用するセブン‐イレブン様と、デジタルの世界で多様な読者を持つコミックシーモアとの親和性が高いことが、相互に相乗効果を生めると思ったからです。店舗のPOPやアプリを通じて触れていただくことで、これまであまりマンガを楽しんでこられなかったお客様も含めて、マンガとの新しい出会いを提供できると考えました」
デジタル完結型のサービスが、あえてアナログな「コンビニの店頭」という導線を求めた。これは、ネット上でのユーザー獲得競争が飽和状態にある中で、新たな活路を「日常の物理的な接点」に見出した結果といえる。
「今回、セブン‐イレブンアプリを新規登録いただいた方や、対象のスイーツをご購入いただいたお客様に抽選でコミックシーモアのポイントをプレゼントさせていただきます。お昼休みやお仕事帰り、そのほか皆様のちょっとしたリフレッシュのタイミングでスイーツを購入いただき、ホッと一息つきながらコミックシーモアでお好きなマンガを読んでいただく…そんな至福の時間をコミックシーモアで楽しんでいただけたらありがたいと思っています」
■“店舗の外側”と“デジタル空間の外側”にいる顧客を掘り起こす
近年、コンビニアプリが外部サービスと連携する事例は増えている。金融、配送、および今回のエンタメ。各社が目指すのは、自社アプリを「単なる買い物の道具」だけでなく、あらゆる生活サービスへの「入り口(プラットフォーム)」へと活用していくことだ。
セブン‐イレブン側も、今回の施策を通じて「お買い物以外の楽しみ」をアプリ内で提供することで、継続的なアプリ起動と、店舗への来店頻度向上を狙う。対するコミックシーモアは、コンビニというリアルチャネルを味方につけ、デジタル空間の外側にいる新規顧客を掘り起こす。
スマホの画面という限られた面積の中で、いかに「選ばれ続ける」存在になるか。セブン‐イレブンとコミックシーモアの試みは、単なる期間限定のキャンペーンに留まらず、これからのデジタルマーケティングにおける「リアル×デジタル」の理想的なあり方を提示している。
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■“スマホの中”でのシェア競争、コンビニアプリが目指す「デジタル接点」の強化
大型連休の時期、コンビニエンスストア各社の様々なキャンペーン、アプリを活用したサービス案内などが活発になっている。いまや私たちのスマートフォンの中に、コンビニアプリが入っているのは珍しくない。一方で、膨大な数のアプリがシェアを争う中、いかに「登録してもらい、毎日継続的に使ってもらう」という壁に、各社は直面している。
そんな中、セブン‐イレブンが、ゴールデンウィーク(GW)に合わせて実施するのが、国内最大級の電子書籍ストア「コミックシーモア」とのキャンペーンだ。一見すると接点が少ないように見える、「コンビニ」と「デジタルのマンガ」だが、なぜいま手を組むのか。そこには、“買い物の場”と“デジタルの楽しみ”をつなげ、日常の中でアプリに触れるきっかけを増やす狙いがあるという。
コンビニ各社がアプリに注力する背景には、割引クーポンの提供にとどまらず、店舗利用時以外でも顧客と接点を持ち続ける「デジタル接点」の確保という命題がある。
「『割引ツール』としてだけでなく、お客様の暮らしの中に自然と溶け込んでいるような『生活の一部』となることを目指しています」とセブン‐イレブンアプリ担当者は語る。
■生活導線に入り込む、セブン‐イレブンアプリが重視する「3つのスイッチ」
スマホの中には無数のアプリが存在するが、日常的に使われるものは限られる。そうした中で、同社が重視しているのが「3つのスイッチ」という考え方だ。
「まず意識しているのは、気軽に楽しめる仕掛けです。例えば毎日引ける『抽選くじ』を実施しており、日々のルーティンの中でついアプリを開くきっかけになればと考えています。この小さな『楽しさ』こそが、お客様と私たちをつなぐ一番最初のきっかけになると信じています」
次に、アプリを利用することでの「お得さの実感」。
「日々のお買い物で少しでもお得さを感じていただきたいという思いがあります。セブン‐イレブンアプリを提示してお買い物をするとセブンマイルが貯まるのですがご存知でしょうか…?セブンマイルは、オリジナルグッズやクーポンなどと交換することができます。気づいたらこんなにもマイルが貯まっていた!という方も多いのかもしれません。利用を重ねることで、セブンマイルが貯まっていく楽しさも感じていただけたらと思います」
さらに、そんな体験を経て、顧客自身がメリットを得られるようにしたいという考えだ。
「よく購入される商品や新商品などのクーポンを通じて、お得さも感じていただいた上で、新たな商品との出会いの機会を増やし、結果として何度も足を運んでいただけるような取り組みにつなげていきたいと考えております 」
今回のコミックシーモアとの連携において、セブン‐イレブンは大型連休ならではの生活シーンに着目している。同社は今回の施策の背景について、次のようにコメントを寄せた。
「今年のGWは巣ごもり志向が高まる予想もあり、お客様がスマートフォンを利用する場面が増えると思います。その中で大人気サービスであるコミックシーモア様とタイアップさせていただきます。コミックシーモアを利用されている若年層のお客様はもちろん、これまであまり利用されたことがない方にも、今回のキャンペーンを通じてセブン‐イレブンに来ていただくきっかけになればと思います」
セブン‐イレブンという日常の買い物の場に、コミックシーモアの「マンガ」というエンタテインメントを掛け合わせることで、アプリの利用促進だけでなく、連休中の生活シーンそのものに入り込むという新たな可能性が生まれることになる。
2026年5月1日から開始された今回のキャンペーンは、セブン‐イレブンアプリを起点に、コミックシーモアの利用を促す仕組み。セブン‐イレブンアプリ新規会員登録でシーモアポイント200円分がもらえるほか、セブン‐イレブンアプリを提示してセブン‐イレブンの対象のスイーツを1個購入するたびに、抽選で22,000名にシーモアポイント200円分が当たる。
特筆すべきは、コンビニという「リアルな店舗での購買体験」が、電子書籍という「デジタルの読書体験」に直接つながる設計になっている点だ。GWという、時間的余裕が生まれ、かつスイーツなどの「ついで買い」が発生しやすい時期に、自宅でのリラックスタイムに最適な「マンガ」を結びつける。
■デジタル広告の限界をリアルで突破、プラットフォームが求める物理接点
一方、コミックシーモア(NTTソルマーレ)にも、このコラボに踏み切る背景があった。
電子書籍市場は拡大を続けているが、その分、競合他社とのシェア争いや、広告単価の高騰は激しさを増している。同社はこれまでにもTVerやABEMAなど配信サービスとのコラボを行ってきたが、実店舗を持つ業種との連携は今回が初めてだという。
「マンガ好きの皆様には頻繁にサイトを訪問いただいていますが、日常生活の中でマンガとの関わりが薄いお客様には、そもそも思い出していただく機会がないことが課題でした」と、NTTソルマーレの担当者は明かす。
既存のデジタル広告だけでは、すでにマンガに興味がある層にはリーチできても、潜在的なユーザー層にまで深く入り込むことは難しい。そこで同社が着目したのが、全国に約2万店舗以上を展開し、あらゆる世代が日常的に訪れるセブン‐イレブンという「リアルな生活空間」だった。
「リアルな生活空間で幅広い層が利用するセブン‐イレブン様と、デジタルの世界で多様な読者を持つコミックシーモアとの親和性が高いことが、相互に相乗効果を生めると思ったからです。店舗のPOPやアプリを通じて触れていただくことで、これまであまりマンガを楽しんでこられなかったお客様も含めて、マンガとの新しい出会いを提供できると考えました」
デジタル完結型のサービスが、あえてアナログな「コンビニの店頭」という導線を求めた。これは、ネット上でのユーザー獲得競争が飽和状態にある中で、新たな活路を「日常の物理的な接点」に見出した結果といえる。
「今回、セブン‐イレブンアプリを新規登録いただいた方や、対象のスイーツをご購入いただいたお客様に抽選でコミックシーモアのポイントをプレゼントさせていただきます。お昼休みやお仕事帰り、そのほか皆様のちょっとしたリフレッシュのタイミングでスイーツを購入いただき、ホッと一息つきながらコミックシーモアでお好きなマンガを読んでいただく…そんな至福の時間をコミックシーモアで楽しんでいただけたらありがたいと思っています」
■“店舗の外側”と“デジタル空間の外側”にいる顧客を掘り起こす
近年、コンビニアプリが外部サービスと連携する事例は増えている。金融、配送、および今回のエンタメ。各社が目指すのは、自社アプリを「単なる買い物の道具」だけでなく、あらゆる生活サービスへの「入り口(プラットフォーム)」へと活用していくことだ。
セブン‐イレブン側も、今回の施策を通じて「お買い物以外の楽しみ」をアプリ内で提供することで、継続的なアプリ起動と、店舗への来店頻度向上を狙う。対するコミックシーモアは、コンビニというリアルチャネルを味方につけ、デジタル空間の外側にいる新規顧客を掘り起こす。
スマホの画面という限られた面積の中で、いかに「選ばれ続ける」存在になるか。セブン‐イレブンとコミックシーモアの試みは、単なる期間限定のキャンペーンに留まらず、これからのデジタルマーケティングにおける「リアル×デジタル」の理想的なあり方を提示している。
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