止まらない野菜の高騰、季節を迎えた「春キャベツ」は病気の影響で収穫量が減少。その一方で、スーパーで「お買い得品」として販売されるようになったのが「トマト」です。産地では何が起きているのでしょうか?
13日、Nスタが訪ねたのは、東京・墨田区にあるスーパー「イズミ」。
白菜は4分の1カットで160円。ブロッコリーは1個237円。長ネギは1束192円。ほうれん草は1袋105円。
なかでも、飛ぶように売れていたのが…
Nスタスタッフ
「トマトが1個95円“お買い得品”と表示があり、お手頃な価格になっています」
しばらく1個200円ほどだったトマトが、13日は95円に。
80代
「安いです」
Nスタスタッフ
「どうやって今日は食べます?」
80代
「このままですよ、このまま切って食べます」
「お買い得品」として売り出すのは1年ぶりだそうで…
スーパーイズミ 五味衛 社長
「普段の3倍ぐらい売れてますね。去年もすごく高くて、まだ今年も最初はずっと高かったので、ここのところ急に安くなっています」
トマトの価格を見てみると、2024年12月には1キロあたり1304円に。そこからは徐々に安くなってきているようです。
SNSにも…
SNSより
「トマト、最近安くなってきたからいっぱい食べられる」
生産現場で何が起きているのでしょうか?
やってきたのは、千葉県船橋市にあるトマト農園「三須トマト農園」。
三須トマト農園 三須一生 代表
「本数は7000本ぐらいですかね」
10種類のトマトを生産しているそうですが、価格が下がってきた理由は、年明けからの「日照時間」。
三須トマト農園 三須一生 代表
「今年は曇りとか雨も少なく、関東はずっと晴れが続いているので、トマトにとってはいい。収穫量に関しては例年の平均よりも10%ぐらいは多く採れていると思います」
こちらでは、ほぼ例年通りの値段に落ち着いてきているそうです。
ちなみに、おすすめの食べ方は…
三須トマト農園 三須 一生 代表
「トマト麻婆豆腐というのがあって、中華風のソースで炒めるのですが、トマトの旨味も出て、お子様でも食べやすい味になると思います」
こちらは東京・葛飾区にある飲食店「中国名菜みんみん」。いわゆる、町中華のお店です。
いま、欠かせない食材というのが…
中国名菜みんみん 渡邉公男 店長
「毎日仕入れしている春キャベツ」
キャベツといえば、“野菜価格の高騰”を象徴するような食材。もちろん、「春キャベツ」も…
中国名菜みんみん 渡邉公男 店長
「こんなに小さくても巻きが悪くても1個450円。ものすごく高い。例年だと80円か100円ぐらいのもので、今年は異常」
それでも、「柔らかくて甘い春キャベツのメニューは、この時季には外せない」といいます。
手作りのギョーザ「鉄板焼餃子 5個」660円や、柔らかい部分をたっぷり使った「春キャベツと豚肉の炒め(限定メニュー)」。キャベツの高騰により2024年は858円でしたが、1078円に値上げしたそうです。
13日、都内のスーパーでは、春キャベツ1玉は322円。
生産現場では少し心配な出来事も。
東京・立川市にある畑では…
カラフル野菜の小山農園 小山三佐男 代表
「菌核病という病気が出始めてしまいました。ちょっと暖かい日が続いたりしちゃうと出てきちゃうので」
カビの一種が寄生することで起こる病気で、2割ほどの春キャベツが出荷できない状況になってしまいました。
キャベツの価格は1月に最も高くなり、そこからは下がって来ていましたが、スーパーの社長によると…
スーパーイズミ 五味衛 社長
「先週まで(値段は)下げムードでしたけど、ここに来てまた上がっているんですよ。来週あたりからはあと50円から100円近く上がると思います」
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