東京に続き、福岡県などでも桜の開花が発表されました。徐々に高まる“お花見熱”ですが、今年は、物価高がお財布を直撃しています。
“ひとり花見”が倍増 平均予算7407円
井上貴博キャスター:
お花見の平均予算について調べたところ、物価高もありますが、前年比で535円上がって、平均7407円だったそうです。
【お花見 平均予算は?】
2019年 5404円
2020年 2737円
2021年 3775円
2022年 3751円
2023年 6935円
2024年 6872円
2025年 7407円(+535円)
※インテージ調べ
さらに、「今年のお花見は誰と行くか」というアンケート(インテージ調べ)で、1位は家族で67.2%、2位は友人・知人で33.2%、3位はひとりで9.5%だということです。
“ひとり花見”は前年比で2.2倍(前年は4.4%)と上がっていて、物価高の中で手軽なレジャーとして評価されているようです。
同じサイズだと“1500円でも利益出ず” 屋台の価格に異変
井上キャスター:
事業者側も大変です。
屋台のイカ焼きですが、都内に出店しているある屋台では、以前は500円だったところ、2025年は1000円に値上げをしたそうです。
2024年は1200円で販売していましたが、イカの不漁や価格高騰で、同じサイズだと1500円でも利益が出ず、小さめのサイズにして1000円で販売しているということです。
また、屋台グルメ特有の値上げもあります。
焼きそばを都内に出店しているある屋台では、以前より100円アップの600円にしているそうです。
「我々の業界は少しずつ値上げが難しい」と店員は話します。
そこには“釣り銭問題”があって、値上げは100円単位にするしかないので、何とか500円で頑張っていましたが、100円上げて600円ということにしているようです。
「値上げする代わりに、今まで平らだったものを山盛りにして提供している」と話していました。
ホラン千秋キャスター:
お花見も、お祭りも、いい香りにつられて買ったりしますが、値段を見て驚くことが増えました。
元競泳日本代表 松田丈志さん:
雰囲気もあるので、食べたい気持ちはあります。我が家では、おにぎりなどを握って持って行き、何かおかずになりそうなものを買ったりしています。
あとは、子どもに金額を決めさせて、その中で買わせるなど工夫しながら楽しみたいです。
いろいろ食べたいので、少し小さくするのはいいと思います。
「来週の雨を乗り切れば」 桜の見頃はいつまで?
気象予報士 広瀬駿さん:
24日に東京で桜が開花となりましたが、天気が崩れそうです。
【桜の開花・満開予想】
・東京:3月24日開花、3月28日満開
・福岡:3月25日開花、3月28日満開
・名古屋:3月26日開花、3月30日満開
・大阪:3月26日開花、3月30日満開
・仙台:3月29日開花、4月4日満開
・新潟:4月3日開花、4月8日満開
・札幌:4月23日開花、4月27日満開
※提供:ウェザーマップ 3月24日発表
東京は28日に満開の予想ですが、これよりも満開になるまでの時間がかかるかもしれません。それでも、いつも以上にあっという間に咲き進んでいくでしょう。
井上キャスター:
鹿児島あたりでは、もう桜が咲かなくなってきていると聞いた記憶があります。暖かくなりすぎているのでしょうか。
気象予報士 広瀬駿さん:
かえって冬が暖かいことで、開花から満開まで2週間かかったこともあります。温暖化で桜の咲き方が変わってきていますが、今年は冬が寒かったので、綺麗な桜が期待できるかと思います。
天気予報ですが、東京は28日と29日が雨の予報です。桜が長持ちするかは、風があるかというところもポイントになってきます。ただ、咲いたばかりだと、すぐには散ることはないと思います。
来週は4日くらい雨が続く予想だったんですが、それが2日に短くなりました。
4月2日も少し風が強いかなと思いますが、ここを乗り切ったら来週末まで楽しめるかと思います。
井上キャスター:
そう考えると、雨を乗り越えた30日あたりが最もいいのではないでしょうか。
元競泳日本代表 松田丈志さん:
ちょうど桜が満開になるころに、風が強かったり、雨が降ったりを毎年のようにしているので、タイミングを見計らっていいときに行きたいですね。
井上キャスター:
(桜は)5日や6日まで持つと考えていいんですね。
気象予報士 広瀬駿さん:
来週の雨を乗り切れば、来週末も見れるかもしれません。それくらいギリギリという状況です。
来週末は暖かくて軽装でいろんなものをお花見会場に持って行ってください。夜は意外と肌寒くなったりするでしょう。
井上キャスター:
4月に入っても、最低気温は10℃に達しないくらいになるそうですね。
気象予報士 広瀬駿さん:
今の暑さで体がびっくりしているので、風邪をひきやすいと思います。お花見シーズンですが、気温に合わせた格好をしてください。
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<プロフィール>
広瀬駿さん
気象予報士・防災士・健康気象アドバイザー
1989年愛媛県生まれ
横浜国立大学大学院で台風を研究
松田丈志さん
元競泳日本代表
五輪4大会出場 4個のメダル獲得
JOC理事 宮崎県出身 3児の父
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