高額な献金で多くの人に損害を与えたなどとして、東京地裁はきのう、旧統一教会に解散命令を出しました。教団側は即時抗告する方針です。
旧統一教会をめぐっては、信者による高額な献金問題などを理由に文部科学省がおととし11月、東京地裁に教団に解散命令を出すよう求め、非公開での審理が行われていました。
東京地裁はきのう、「信者によって行われた不法行為に該当する献金勧誘行為で類例のない甚大な被害を生じさせた」「法人格を与えたままにしておくのは極めて不適切」などとして、教団に対して解散命令を出しました。
解散命令を受けて、元妻による多額の献金で長男が自殺に追い込まれたと訴えている橋田達夫さん(67)は…
長男が自殺したと訴える 橋田達夫さん
「解散命令が出たからといって、この問題が終わったわけではないです。全国の全ての被害者に対して、経済的、精神的被害を与えた責任を認め、謝罪し、賠償責任を果たすことを求めます」
このように述べ、教団の責任をさらに追及する考えを示しました。
一方、教団側はきのう夜、記者会見を開き、不服申し立てに当たる即時抗告をする考えを示しました。
世界平和統一家庭連合 田中富広 会長
「解散を命じるなど、国家による明らかな信教の自由への侵害です」
教団の田中会長は「今後は抗告審で、東京地裁の決定を見直してもらうよう取り組む」と話しました。
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