森林火災が各地に広がっています。愛媛と岡山に加え、宮崎でも森林火災が発生し、今も延焼が続いています。
【写真を見る】相次ぐ山林火災 愛媛・今治市では住宅に飛び火で避難指示拡大 市内ほぼ全域7万6000戸で停電のおそれも【news23】
避難指示拡大 住宅に飛び火 愛媛・今治市の山林火災3日目
記者
「午後7時すぎの今治市郷桜井です。街は一面、煙に包まれています。あちこちで消防のサイレンが鳴り響き、山には火があがっています」
23日午後に発生した愛媛県今治市の山林火災。依然として、鎮圧の見通しは立っていません。
朝倉地区では25日朝、燃え広がった炎が、ふもとの住宅地まで迫る様子も見られました。
朝倉地区の住民
「山で風が吹いたら、(火が)どちらに向いて行くかわからない」
市によりますと、焼損面積は徐々に拡大。25日朝の時点で210ヘクタール余りに広がっています。
愛媛県内では平成以降、最悪の山林火災となっています。
記者
「住宅が燃えていますが、火の手はこの辺りまで近づいています」
午後1時すぎには、飛び火とみられる火事でJRの線路沿の家屋が焼け、この影響で一部区間の運転が見合されています。
街の一角では建物が激しい炎に包まれ、消防による消火活動が行われていました。
火災の拡大を受けて今治市は、あわせて2973世帯5836人に避難指示を出しています。
記者
「自衛隊のヘリコプターが到着し、いまオレンジ色の巨大なバケツを取り付けました。たった今、飛び立とうとしています」
臨時の離着陸場から飛び立った自衛隊のヘリコプターは、ため池で、およそ5000リットルの水を補給。勢いよく散水します。
発生3日目の25日も空と陸から懸命の消火活動が展開されていますが、一進一退の状況が続いています。
火災の影響は、市民の生活を脅かしています。
7万6000戸に停電の恐れも 宮崎市や岡山市でも火災
記者
「いま正午すぎですが、今治市内の信号機が停電しています。交通整理にあたっている警察官もいます」
今治市内では昼すぎに、一時、およそ1万6000戸の停電が発生しました。火災により、変電所が停止したためとみられています。
避難した人
「炎がすごい出ていて、一瞬、炎がバーとなった瞬間 、『ボン』と音がした。そうしたら、全部、ここら辺が停電になった」
四国電力送配電によりますと、今後、さらに火災が広がった場合、市全域にあたるおよそ7万6000戸に停電が発生する可能性があるということです。
宮崎市でも山林火災が発生しています。きょう正午前、宮崎市鏡洲の山林で、近くの男性から「煙が見える」と通報があり、消防車やヘリによる消火活動が行われました。
宮崎市は、鏡洲の70世帯に避難指示を出しました。
記者
「住宅地のすぐそばまで火災が広がっています。火柱やたくさんの煙が確認されています」
23日に岡山市南部の山林で発生した火災。市は「火災は現在、小康状態」としていますが、25日になって再び各地で煙や炎が上がっています。
岡山市によりますと、午後1時時点の焼損面積はおよそ311ヘクタールと、24日よりも燃え広がっている状況です。
山林火災が起きている地域では、26日にかけて比較的風が強く、空気が乾燥した状態が続くということで、警戒が必要です。
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