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ano「news23」生出演 エンディングテーマ「23時」に込められた”無駄じゃない” 「蚊帳の外にいると感じている人に届いてほしい」制作の裏側に密着

国内
2026-10-25 07:00

news23の新エンディングテーマ「23時(じゅういちじ)」を書き下ろしたanoさん。
多方面で活躍するanoさんですが、その活動の核にあるのが「音楽」です。「23時」にどんな思いを込めたのか、制作現場に密着しました。


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多くの人々の共感呼ぶ アーティスト「ano」が表現する等身大の姿

タレント・俳優・モデルなど、ジャンルを飛び越え人々を魅了する「あの」。


ひとたびステージに立てば、そこにあるのは圧倒的な熱量で観客を熱狂させるアーティスト「ano」の姿です。


2023年にはNHK紅白歌合戦に出場。
2025年は日本武道館での公演を成功させるなど、音楽シーンにおいてもその存在感を高めています。


8月28日、多忙なスケジュールの中、3時間以上続いたライブリハーサル。新曲の初披露もあり入念に確認作業がおこなわれました。


anoさん
「自分がめちゃくちゃになって、みんなもめちゃくちゃになっていいって思ってもらえるようなライブは、正直無意識的にずっとやってること」
「やっぱり音楽は帰ってくる場所じゃないですけど、本当に核にある、自分の中心にある場所だなって思ってて」


anoさんが紡ぐ言葉。葛藤や孤独をありのまま表現する等身大の姿は、多くの人々の共感を呼んでいます。


▼あの「哲学なんていらない哲学」より(KADOKAWA刊)
なんで「楽しい」とか「美味しい」とかは思いっきり表現するのが善とされ求められ続けて、「苦しい」や「不味い」は表現したら悪みたいな扱いをされるの?
苦しい時はそれを音楽にしてきた。だってそれも大事な感情だから。


▼ano「ハッピーラッキーチャッピー」より
腐ってるのは地球の方だから うまく歩けない 
暗闇でも見つけて この指止まれ 
苦しいとか寂しいとか誰かに言えたなら
魔法だっていらないよ 
ハッピーラッキーチャッピー 置いていかないで


9月4日、ライブ当日。客席から舞台上の見え方をチェックし、細かい調整はギリギリまで続きました。


anoさん
「あんまりかっこよくない形でも、生きるために音楽を表現していることに対して、変わろうとしてるわけではなくて、自分のままで、僕のままでこういう場所に立っているので。それを見ている人も“君のままでいい”と思えるような空間になるといいなと思ってます」


news23新エンディングテーマに込めた思い「隣にいる感じの曲」

anoさんが、自分の人生を辿るように作詞・作曲をしたという、news23の新エンディングテーマ「23時」(じゅういちじ)。


anoさん
「僕が歌っている楽曲で、こんな感じの歌い方は初めてかもって感じはする」


“どんなに立ち止まったように思える日も、明日につながる一歩である”という思いが込められているといいます。


▼news23 新EDテーマ「23時」
僕の反対は君がいて君の反対に僕がいる
わからないな わからないよ わからないなりに


anoさん
「みんな多分自分達なりに頑張ってるし、そういう色んな問題を抱えながら何かに向かって必死に手を伸ばして、自分なりにわからないなりに手を伸ばす、そういう自分を“無駄じゃない”って思って欲しいというか。別にがむしゃらに前に進もうとしなくてもいいっていう、隣にいる感じの曲ですね」


▼news23 新EDテーマ「23時」
きっといつかのその日まで グッと掴んで離さない 
今更捨てる場所なんてないさ ないけど ぼくら 無駄じゃないんだ
ずっと名前もないままで 23時をやり過ごす
あとちょっとあと少しのリズムが ゆれる日の音 耳澄まして


「世の中の蚊帳の外にいると感じている人」anoが音楽を“届けたい人”とは

小川彩花キャスター:
1日の終わり、未消化な様々な感情がただよう中で、まさに隣にいてくれる曲と声だと思いながら日々聞いています。

ニュース番組のエンディング曲をと話があった時には、どう感じましたか?


アーティスト anoさん:
すごく意外でもありました。
僕や僕が作る音楽にはポップなイメージが先行していて、良くも悪くも、“届くべき人”がまだまだいるのではないかと思っていて。

その届かないもどかしさを抱えているときに、自分の音楽が社会や身近・身の回りに触れられるいい機会をいただけたと思って、すごく光栄というかありがたいなと思いました。


小川キャスター:
“届くべき人”という言葉がありましたが、その“届くべき人”たちというのは、どういう人ですか?


anoさん:
世の中には人を救ったり、手を差し伸べてくれたりする音楽やエンタメがたくさんあり、それに生かされているけども、どこかで自分はその中には入れていないなと思う瞬間があって、すごく疎外感を感じる時もあって。

同じ思いを感じている人、社会とちょっと距離があって世の中の蚊帳の外にいるように感じている人に対して、少数でもいいので、そういうところに届いてほしいという思いで音楽を作っているので、そこが届くべき人かな、そこまですくい上げたいなと思って作りました。


「無駄じゃない」に込めた思い AI・SNSの速さ便利さの裏にも

藤森祥平キャスター:
「23時」の「今更捨てる場所なんてないさ ないけどぼくら無駄じゃないんだ」という歌詞にはとても励まされます。ここにはどういう思いを込めましたか?


anoさん:
自分も1日を終えて、何もできなかったとか、考えているだけで何も進まなかったなと思う日は落ち込んじゃうんです。

でも、その過程に目を向けて、その過程もすごく大事なもので無駄じゃないんだぞということを伝えたかったです。


小川キャスター:
特に今はAIやSNSといったすぐに答えを求めてしまう、答えが出てきてしまうという風潮があると思います。そうした中で、私たちが見過ごしているものがあるかもしれませんね。


anoさん:
結果や答えをスピーディーに求める世の中でもあるので、AIの発達は便利だし、AIのおかげでうまれる思考はたくさんあるなと思いますが、根本的に考えることがすごく減っているのかなと思います。

発言やSNSの論争も見ているとバズり目的であったり、意見を言える場が昔より増えたと思いきや、その意見がどれくらい濃いのか考えた時に、一人一人の意見が薄い気がします。

考えることは、すごく好きなんですが、そういうことに今一度、目を向けたいなと思っています。


小川キャスター:
どうして“考えること”を大切にしているんですか?


anoさん:
考えることで自分を知れるというか、自分自身を見失わないでいられるように思うので好きです。


幅広い活動の中で“伝える”こととは…「説得力を持つように」

藤森キャスター:
幅広く活動していることで伝える機会がどんどん増えていますよね。その中で、伝えることの考え方って何か変わってきていますか。


anoさん:
根本的には変わりませんが、昔よりも言葉に説得力を持つようにしたいというか、説得力のある人間でいたいという思いは強くなりました。


小川キャスター:
今、情報に溢れていて、受け取る側も発信する側もその中で取捨選択するのが難しくなっているように感じます。

発信した言葉が一人歩きしてしまったり、どこか切り取られて拡散されたり、自分が思ったことがちゃんと届いているのかなとか。難しくなっていると思いませんか?


anoさん:
難しいと思います。正解と間違いが入り混じっているので、自分がどう思うかを目で見て、耳で聞いて、考えることはより大切だと思っています。


23時「この時間に音楽で温かいご飯を食べて」 意識した“あたたかい”歌い方

藤森キャスター:
「23時」のレコーディングの際、「こんな感じの歌い方は初めて」と言っていました。“こんな感じ”とは、どのような意識をしていたのですか?


anoさん:
僕は歌声もポップにすることが多くて、パーンと弾ける声で歌うことが多かったのですが、今回はやはりこの時間帯(23時台)に流れるということで、安心をしてほしいという思いもあるので、あたたかく歌えるように意識しました。個人的には新たな挑戦というか扉でした。


藤森キャスター:
anoさんにとっての「23時」はどういう時間帯のイメージがありますか?


anoさん:
なんか焦ります。
焦るけど、「自分は今日、何もできなかった」とか、ちゃんと見つめ直すことができるかどうか分からない不安な時間帯です。

けど、news23が放送しているときは「いつも居てくれるな」と感じます。

そんなふうに僕の音楽も、今回の曲もなるといいなと思っていて。
だから名前がないものだけど、この時間に音楽で温かいご飯を食べてほしいという思いです。


小川キャスター:
生放送の番組の最後に、多くの方が同じ時間に、それぞれの場所で、この楽曲を聞きながらニュースの映像を振り返って見ていると思います。どんなふうに聞いてほしいと感じていますか?


anoさん:
そういう感情や色々な言葉が自分の中で揺れる音として、じっくり耳を澄まして、夜の時間帯に自分の言葉や考えを結果や成果ではなくて、過程も含めて見つめたり、愛せる時間に、この音楽とnews23が一緒になれたらいいなと思います。


小川キャスター:
どんな時間も無駄な過程はないんだと、受け止めながら聞かせていただきたいと思います。


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<プロフィール>
アーティスト ano/あの
音楽活動に加え 俳優・声優・タレントなどマルチに活躍
2023年紅白出場 去年初の武道館公演


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