
中国軍が台湾周辺で「長距離火力実弾射撃を実施した」と発表したことに対し、台湾の頼清徳総統は「責任ある大国がとるべき行動とは到底言えない」と非難しました。
中国軍は30日、日本時間午前9時から午後7時まで台湾周辺で実弾射撃を伴う「重要軍事演習」を行うとし、東部戦区の報道官はきょう午前、「陸軍部隊が台湾島北部の海域に長距離火力実弾射撃を実施し、成果を収めた」と発表しました。
これに対して、台湾の頼清徳総統は自身のSNSに「頻繁な軍事的圧力の強化は、責任ある大国がとるべき行動とは到底言えない」と投稿しました。
また、台湾国防部も「中国軍による極めて挑発的で冒進的な行動は、地域の平和と安定を深刻に破壊するものだ」としたうえで、「往来する船舶や航空路線などに対しても、重大な安全上の危険と妨害をもたらす」と指摘しました。
そして、「軍事手段によって威嚇・脅迫するやり方は我が戦力を消耗させることを狙うもので、社会の分断を図り、台湾社会に対立と矛盾を生み出そうとする明白な意図がある」としています。
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