ネパールと中国の国境地帯で発生した大規模な土石流。死者はおよそ480人、行方不明者は1500人以上にのぼっていて、日本人5人の安否もわからないままです。
【写真を見る】「5人は家族」幼い子ども含む日本人5人も安否不明 ネパール・中国国境の土石流で死者約480人、行方不明1500人以上 専門家は氷河崩壊が土石流の発生源との見方示す
おととい朝、ネパールと中国の国境地帯で発生した大規模な土石流。発生からきょうで丸2日となるなか、現地では今も懸命な救助活動が続けられています。
土砂の中から泥まみれになって救出される人や、救助隊とともにぬかるみから出ようとする人など、助け出された被災者の様子もみられます。
国境から100キロほど離れた首都カトマンズでは…
記者
「首都カトマンズの病院には、被災地で救助されたけが人などが次々と運び込まれていて、家族や親族が行方不明になっている人たちが確認に訪れています」
「夫はどこにいるの」
「戻ってくるよ、戻ってくるよ」
病院では、夫が行方不明になっている女性や、柱に貼られた入院している人の名前の一覧を確認する親族らの姿が見られました。
この土石流では、日本人5人の安否もわかっていません。ネパール観光局が公開した「連絡が取れない人のリスト」には、日本人とみられるヤマモト・トシタカさん、ヤマモト・カナコさんら同じ名字の男性3人、女性2人のあわせて5人の名前が掲載されています。
JNNは、このリストの名前と一致する5人に観光ツアーを手配したというネパールの旅行会社の担当者に話を聞きました。
旅行会社の担当者
「(Q.ドライバーも5人と一緒にいた?)はい。(Q.全員が行方不明に?)はい、全員が行方不明になりました。彼らは家族だと思います。彼らは中国側から入った。私たちは国境で彼らを迎え、カトマンズのホテルまで連れていく予定だった」
国境付近を移動中に巻き込まれてしまった可能性があり、ネパール人の運転手も行方が分かっていないということです。
なぜ、土石流は発生したのか。現場周辺の衛星画像を解析した東京大学の渡邉英徳教授は「氷河が広範囲で崩壊、土壌がむき出しになっている」と指摘。これが、土石流の発生源との見方を示していて、気候変動が影響した可能性もあります。
JNNのクルーが被害が大きかった国境から50キロほど離れた村に入ると…
記者
「この先、道路が完全に土砂で飲み込まれてしまって、先に入れないようになっています。今、重機を使って撤去作業、捜索活動が行われています。地元ではかなり大きな市場、マーケットがあったということで、多くの住民が土石流に巻き込まれて、命を落としたということです」
土砂に埋まった建物や壊滅的な被害を受けた市場などもあり、土石流がいかに大規模なものだったのか物語っています。
友人が行方不明
「私の友人も橋の近くに住んでいました。彼は家族を助けようとして、子どもたちを連れ出すことには成功したのですが、母親を助けに戻った時に被害に遭ったと聞いています」
この土砂崩れでネパール側の死者は477人、中国側の死者は5人で、行方不明者はあわせて1500人以上にのぼっています。
被災地では今も救助活動が続いていますが、崩落した氷河や土砂が上流部で川をせき止めている可能性があり、二次的な災害のおそれも指摘されています。
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