「まず1杯目はビール」という方も多いかもしれませんが、そのビールの流通に暗雲が垂れ込めています。サイバー攻撃を受け、出荷停止が続いているビール大手のアサヒ。その影響が他のビール会社にも広がっています。
一体何が?アサヒが出荷停止 ビールに暗雲 影響は他社にも…
1日夜、東京・上野周辺にある居酒屋では、心配の声が聞かれました。
60代
「アサヒが一番好きなので、飲めなくなるのは嫌」
30代
「ビール飲まないんだったら飲んでる感じしない。ビールは必要」
9月29日、システム障害が発生したビール大手の「アサヒグループ」は、国内にある約30のビール工場などの多くで生産を停止。受注や出荷もできない状態が続いています。
炭火やきとり「おとりさま」 佐野大樹 代表
「(酒店から)きょうまでは仕入れは大丈夫という話はあったけど、今後どうなるかまだわからない。生ビールがないというのは店として考えられない。できたらアサヒの生で出していきたい」
さらに、アサヒは10月に予定していた新商品の発売延期を発表しました。
ビールの流通がストップするほどのシステム障害。一体何があったのか。その原因が徐々に明らかになってきました。
「“ランサムウェア”の被害にあった」
“ランサムウェア”とは、コンピューターウイルスの一種で、感染するとパソコンのデータなどが暗号化され、使用不能に。サイバー犯罪者は、データを復元するかわりに金銭を要求します。
捜査関係者によると、9月29日、アサヒビール側から警視庁に相談があったということです。
酒店にも深刻な影響が出ています。
佐々木酒店 佐々木実 社長
「こういうのもいっぱい届く予定。それがもう全然来ていない」
アサヒのビールや飲料が丸3日届いていないのです。
また、アサヒと一緒に配送しているキリンやサッポロのビールにも配送の遅れが出ていると言います。
佐々木酒店 佐々木実 社長
「当初、アサヒだけだと思ってたのが、共同配送でキリンの一部の商品とサッポロの商品も(共同配送に)含まれているということだった。これは大変なことになってきたなと」
サイバーセキュリティに詳しい専門家は、「完全復旧には2か月かかる可能性がある」と話していて、影響がどこまで広がるか見通せない状況です。
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