E START

E START トップページ > 経済 > ニュース > 【減税額を年収別に試算】「年収の壁」178万円まで引き上げ、自民・国民党首会談で合意【Nスタ解説】

【減税額を年収別に試算】「年収の壁」178万円まで引き上げ、自民・国民党首会談で合意【Nスタ解説】

経済
2025-12-18 21:28

来年度の税制改正で最大の焦点だった「年収の壁」が決着しました。さきほど高市総理と国民民主党の玉木代表が会談し、年収の壁を178万円に引き上げることで正式に合意しました。


【画像で見る】“年収の壁”引き上げで家計負担はいくら減る?年収別一覧(単身世帯)


「年収の壁」178万円に引き上げ

ともに「関所」を乗り越えた安堵からか、会談に向かうその表情は「にこやか」でした。さきほど会談した高市総理と国民民主党の玉木代表。来年度の税制改正で最大の焦点だった「年収の壁」について、178万円に引き上げることで正式に合意しました。


高市総理
「私自らが強い経済を構築するという観点から、所得を増やして消費マインドを改善して事業収益が上がる。そういう好循環を実現するために最終的な判断を下しました」


これまで178万円への引き上げを目指す方針では一致していたものの、自民党は低所得の層に重点を置く考えなのに対し、国民民主党は中間層も含めるべきと主張していて折り合っていなかった両党。今回、年収665万円までの人を対象に、基礎控除をさらに上乗せすることで決着しました。国民民主党の主張に、自民党が譲歩した形です。


国民民主党 玉木雄一郎 代表
「納税者の約8割を対象とするところまで拡大することができたということは非常に大きい」


給食無償化、月5200円支援

そしてきょう、もう一つ合意したものが。子どもたちの成長に欠かせない学校給食についてです。


自民、維新の与党と公明党は来年4月から実施する予定の小学校給食の無償化について、子ども1人あたり月5200円を支援することで合意しました。公立小学校を対象に保護者の所得にかかわらず、一律で支援することにしています。


自民党 柴山昌彦 衆院議員
「何とか、来年4月からそれぞれの現場で学校給食費の抜本的な負担軽減が実現するものと考えています」


必要となる財源は、実質的にすべて国が負担することにしています。この決定に保護者からは。


4歳と2歳の親(30代)
「ほかにお金が使えるので、とても良いことだと思います」


中3と中1の親
「物価高で毎月かかるお金が1.5割増しくらいになっているので、無償化なのと(給食費が)あるのでは違ってくると思います」


歓迎する声が多く聞かれました。


試算 178万円の壁で減税額は?

出水麻衣キャスター:
家計負担が少し楽になっていくような施策が少し出てきましたが、年収の壁を178万円まで引き上げると、年間で家計の負担がどれぐらい減るのでしょうか。単身世帯の場合として試算してもらいました。


【減税額】(大和総研 是枝俊悟氏の試算)
年収200万円:年1万円
年収300万円:年8000円
年収500万円:年2万8000円
年収600万円:年3万7000円
年収800万円:年8000円
年収1000万円:年8000円


やはり今回国民民主党が求めていた中間層に対しても、かなり厚く減税効果が出てくる試算になっています。

財務省は、この減税によって税収が6500億円ほど減るとしていますが、減収分の財源がどこから来るのかについては、明言されていません。

金利が上がって国の借金に対しての金利も上がってくるとなれば、国の経営は大丈夫なのか、という気持ちになります。


井上貴博キャスター: 
財源論はありますが、これまで就労調整を迫られていた方々の行動を変える一歩としては評価できます。中間層に手厚いということで、労働参加の促進については、掘り起こしていただけたらと思います。


「インフルにかかる人・かからない人の違いは?」「医師はどう予防?」インフルエンザの疑問を専門家に聞く【ひるおび】
【全文公開】“ラブホテル密会” 小川晶・前橋市長の謝罪会見【後編】「どちらからホテルに誘うことが多かった?」記者と小川晶市長の一問一答(9月24日夜)
「あんな微罪で死ぬことはないだろう…」逮捕直前にホテルで命を絶った新井将敬 衆院議員「この場に帰って来れないかもしれないけども、最後の言葉に嘘はありませんから」【平成事件史の舞台裏(28)】


情報提供元:TBS NEWS DIG Powered by JNN

ページの先頭へ