2025年に続いた値上げは、2026年も常態化すると見られています。値上げが続くことで、購入するものにも変化が出ているようです。
【画像で見る】コーヒーにチョコレート…5年前からどのくらい値上げした?
終わらない物価高 来年も値上げの見通し
日比麻音子キャスター:
2025年は何度も値上げの話題をお伝えしてきました。2025年は飲食料品2万609品目が値上げされ、2年ぶりに2万品目を超えましたが、2026年の値上げの見通しはどうなっていくのでしょうか。
帝国データバンクによると、2026年も飲食料品は1万5000品目ペースで値上げされると予想されていて、値上げが常態化するとみられています。
消費者側の物価高に対する抵抗感が鮮明となっている一方で、企業側が価格転嫁しやすい状況が続いています。背景には消費者も値上げの理由に理解を示していることや、物価高の長期化に対する「ある種の諦め」が広がっていることなどがあると分析されています。
2026年に値上げが決まっているものとして、調味料・冷凍食品・即席めんなどが挙げられます。(1月~4月の値上げ)
この5年間で「物価指数」どうなった?
日比キャスター:
12月26日に発表された東京都の「消費者物価指数」にも、物価上昇が顕著に表れていました。 (物価指数:以前よりどれくらい物価が上がったかを数字で示したもの)
【東京23区 消費者物価指数】(総務省)
※2020年を100とした場合
▼総合指数(12月中旬時点)
・5年間の物価上昇:111.9
▼指数が上昇したのは…
・食料:127.0
・生鮮食品:132.3
・コーヒー豆:247.1
・コメ類:224
・チョコレート:194.4
・冷凍調理コロッケ:154.5
▼指数が下がったのは…
・振り込み手数料:55.3
・通信料(携帯電話):60.7
「3人に1人が食料品を代替」物価高が消費に与える影響
日比キャスター:
物価高になると、消費者の行動も変化します。「安い商品を求める」ようになるほかに、「代替品へ移行する」という人もいます。実際にウァリューズの調査によると、3人に1人が食料品を代替しているといいます。
街の人にもどのような工夫をしているか聞いてみました。
会社員(40代)
「トマトをたくさん消費したいときだったが、手間はかかるけどニンジンとか」
主婦(50代)
「牛乳も低脂肪乳にかえました」
看護師(50代)
「トーストにバターではなく、トーストにマーガリンになった」
「マーガリンも高くなったので、安いメーカーにかえてみた」
主婦(50代)
「全般的に鶏肉にかえました」
看護師(50代)
「国産の方が柔らかい気がするから買っていたけれど、外国産にかえた」
看護師(50代)
「『牛肉よりも豚』、『豚よりも鶏』という傾向。(Q.鶏も高くなったら?)あまり好きではないけど、ベーコンやハムとかですかね」
「卵かけごはんは贅沢品」 お肉も置き換え、置き換え…
最高値を更新した「卵」でも苦労が…
会社員(30代)
「『卵かけごはん』は安易にできなくなった。贅沢品ですね」
会社員(40代)
「カレーライスに卵を添えていたのを、初回作ったときは添えるけれど、2回目以降はちょっと我慢。『ごちそう感』が減った」
食料品以外でも、“コレかえました”というモノが...
自営業(30代)
「(以前、シャンプーは)ひとりひとり違うものだったが、家族全員『これ』みたいな。デカいものを買って。洗えたらいいかな」
会社員(40代)
「(風呂は家族で)なるべく一気に入る。何回も追い炊きしない」
会社員(30代)
「トイレットペーパーも、いっぱいロールが入っているもの。2倍巻き4倍巻き」
日比キャスター:
みなさん色々なものに置き換えているという意見がありました。
ヴァリューズの調査によると、肉については次のように置き換えている人もいるようです。
牛肉→豚肉→鶏肉(もも)→鶏肉(むね)→大豆ミート→厚揚げ→豆腐→「買わない」
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