東京都は、水道の基本料金を無償化する方針を明らかにしましたが、一方で、水道料金を値上げする自治体が相次いでいます。
値上げの背景に…水道管の寿命も
南波雅俊キャスター:
水道料金の値上げの波は、ほとんどの家庭にやってくることになりそうです。
水道管の寿命は50年といわれていますが、1970年代以降に多く張り巡らされた日本の水道管は今、寿命を迎えています。寿命を迎えたことで、破損などが増え工事が必要になり、値上げが相次いでいます。
水道料金は今後どうなるのでしょうか。
全国の自治体を調査した「EY Japan」の推計によると、2046年度までに水道料金の値上げが必要となるのは96%、値上げ率は全体平均で48%に上るといいます。
仮に今の水道料金が1000円なら、1480円まで値上げすることになるので、家計にはかなりの負担となります。
面積広く・人口少ない自治体ではより負担大
南波キャスター:
水道料金が値上がりしやすいのは、面積が広く人口が少ない自治体で、一人あたりの水道管が長いため、負担も増えるということです。
【一人あたりの水道管の長さ】(水道統計より)
▼100万人以上:2.6m
▼5000人未満:25.9m
値上げ率が高い自治体は、北海道・中国・四国に多く、値上げ率が50%を超えるところもあるといいます。
長さは地球18周分!日本全国の水道管 どうチェック?
南波キャスター:
2023年度の水道統計によると、日本全国にある水道管の長さは、地球約18周分(74万6452km)にもなるということです。
これほど長い水道管、どのように漏水チェックなどをしているのでしょうか。
水道管の漏水点検は、職員が聴診器のような機械を使って音で判断するというのが主な方法です。漏水している場合には、わずかに変化する音の違いを聞き分けることになります。音が重要なので、静かな夜中に作業を行うこともあるといいます。
そして、衛星とAIを活用した漏水検知システムも登場しています。
人工衛星からマイクロ波を照射し、戻ってくる波形をAIが解析することで、地中の漏水を発見できます。
水道水と水道水以外(川・湖)では、異なる波形が返ってくるため、漏水ポイントを半径100mまで絞り込めるということです。
このシステムを導入した愛知・豊田市では、5年間かかる調査が7か月に短縮されたということです。
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