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GW海外旅行に「駆け込み需要」 6月発券分から燃油サーチャージ引き上げ、イラン情勢が与える日常生活への影響【Nスタ解説】

経済
2026-04-16 20:58

まもなくGWが始まりますが、イラン情勢の悪化は旅行業界にも影響を及ぼしています。様々な業界から不安の声も上がっていますが、消費への影響はいつまで続くのでしょうか。


【写真で見る】4月に比べ約2万円も…「燃油サーチャージ」どれくらい上がった?


約2万円も上昇?引き上がる“燃油サーチャージ”

山形純菜キャスター:
2026年のGW(ゴールデンウィーク)は5月2日~6日までの5連休。そして、4月30日と5月1日を休めば8連休。さらに、4月29日が祝日(昭和の日)なので、27日と28日も合わせると最大で12連休になります。

GWの海外旅行の駆け込み需要が増えていますが、その理由は「日並び」だけではありません。


TBS報道局 経済部 窪田ゆき 記者:
「燃油サーチャージ」が6月発券分から上がることが影響しています。

「燃油サーチャージ」とは、国際線に乗るときに航空チケット代とは別に「燃料代として支払う運賃」のこと。燃料代の変動に応じて燃油サーチャージ代も変わります。

それが駆け込み需要が増えている大きなポイントとなっています。


例えば、日本→ヨーロッパ便の場合、「燃油サーチャージ」引き上げの見通しは次のようになっています。

▼ANA(全日空)
4月発券:3万1900円
6月発券:5万5000円

▼JAL(日本航空)
4月発券:2万9000円
6月発券:5万円


ANA(全日空)は約2万3100円、JAL(日本航空)は約2万1000円、引き上げられることになっています。


なぜ6月から?“イラン情勢”が遅れて…

山形キャスター:
燃油サーチャージが2万円以上引き上げられるのはかなり大きいと思いますが、なぜ6月からなのでしょうか。


TBS報道局 経済部 窪田 記者:
燃油サーチャージは2か月ごとに価格が変わっていき、4か月〜3か月前の原油価格で決まります。

そのため4月〜5月の燃油サーチャージの価格は、昨年12月〜1月までの2か月の原油価格で決まるので、中東情勢の影響は受けていない状況です。

6月〜7月の燃油サーチャージの価格は、2月〜3月の原油価格で決めるため、現在の原油価格が高止まりしている状況からも上がる見通しになっています。


井上貴博キャスター:
タイムラグがあるので、後追いで価格が上がっていって、企業努力だけでは吸収できないということだと思います。

日本は世界有数の石油備蓄量があり、高市政権の経済を冷やしたくないという考えも理解できますが、「こういう状況になったら、このくらいの節約要請をするかもしれません」という想定を、もう少し早く共有していただきたいという気がします。


TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
備蓄を放出した分はどこかで戻さなくてはいけないので、放出はいつまでも上手く続くわけではないです。そのときに石油を買わなくてはいけない。世界的に動いていますから、それによって石油の価格が上がることもあり、おそらく原油高は簡単には収まらないです。

東南アジアもかなり打撃を受けていると思うので、サプライチェーンの関係で日本も操業ができなくなると、日本も見直して省エネモードに切り替えていかないといけないですよね。


出水麻衣キャスター:
物価高で旅行も高嶺の花になっている人が多い中、海外だけでなく国内線もサーチャージを導入する動きも出ているので、我々にとっては旅行がますます手の届かないところに行ってしまいますね。


TBS報道局 経済部 窪田 記者:
なお、国内の燃油サーチャージについては、詳しいところはまだ決まってないということです。


旅行だけではない!イラン情勢が与える日常生活への影響

山形キャスター:
イラン情勢は旅行だけでなく、日本国内の消費にも影響を及ぼしています。

内閣府が発表した3月の景気ウォッチャー調査によりますと、各業界からこのような声が出ています。


▼ガソリンスタンド
石油製品の仕入価格が公表されている以上に上昇
→利益を圧迫

▼スーパー
原油価格高騰に伴い、物価が上昇
→買い控えが発生

▼建設業
燃料価格の上昇&資材の価格高騰も…
→価格転嫁できるか不透明で不安


第一ライフ資産運用経済研究所の田中理首席エコノミストは「(米とイランが合意に達した場合でも)向こう数か月は原油や石油由来製品などの世界的な品不足感は解消されない」と話しています。


TBS報道局 経済部 窪田 記者:
実際にスーパーでは、トマトのパックにトレイとラップを使っていたものをラップだけにしたりなど、野菜の売り方にも工夫して、少しでもコストを抑えようとする動きがありました。


井上キャスター:
過剰包装な部分を少しでも減らそうということだと思います。
量があることと価格が上がることは別なので、価格が上がることを考えていかなければいけないですね。


TBSスペシャルコメンテーター 星さん:
石油、ガス、石油製品など、いろいろな分野があり、それぞれ増え方や減り方が全く違うので、そこはきめ細かくやっていかないといけないですね。

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<プロフィール>
窪田ゆき
TBS報道局経済部 外食・旅行担当
行ってみたい国はシンガポール

星浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
1955年生まれ 福島県出身
政治記者歴30年


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