もうすぐ夏休みですが、きょう(9日)発表された1世帯あたりの「夏休みの予算」は、去年より2万円減っていました。みなさん、この夏どう過ごしますか?
夏休みの予算 2025年から“2万円減少”
高柳光希キャスター:
20代から50代の男女1120人を対象とした、明治安田生命の「夏に関するアンケート調査」によると、2026年の夏休みに使う金額の平均額は8万5145円で、過去最高だった2025年(10万4901円)から約2万円減りました。
コロナ禍以降、行動制限の緩和などで夏休みの予算は増加が続いていましたが、5年ぶりの減少です。
【夏休みの平均予算】
2020年:6万5157円
2021年:5万3807円
2022年:6万8632円
2023年:7万2668円
2024年:8万2964円
2025年:10万4901円(過去最高)
2026年:8万5145円(5年ぶり減少)
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
2025年から2026年の1年間で起きた大きな変化と言えば、「イラン戦争による物価高」、そして「高市政権の発足」です。高市政権は「責任ある積極財政」を掲げている一方、国民は景気のいい状況と受け止めてはいません。
(夏休みの予算が減ったのは)借金や物価高がさらに続くことなど、将来への不安が大きな要因ではないでしょうか。
TBS報道局 経済部 藤原由季子 記者:
金額別の予算で見たときに、「2万円未満しか使いません」という人が大きく増えています。
なかには、「使わない、0円」と答えた人もいました。このように全体的に使わない人が増えているんです。
海外旅行は半減…国内は“節約旅”?
高柳キャスター:
明治安田生命が調査した、夏休みの過ごし方で、「海外旅行」と答えた人はわずか6.4%で、2025年(13.5%)から半減しました。(明治安田「夏に関するアンケート調査」より)
JTBの調査では、行き先は物価高や円安の影響が少ないアジア圏に人気が集中しているようです。
【行き先はアジア人気】
1位:韓国(26.2%)
2位:台湾(16.2%)
3位:中国(10.1%)
(JTB「2026年 夏休みの旅行動向」)
一方、国内旅行はあまり影響が出ていないようです。
【2026年 国内旅行の動向は?】
<旅行者数>
6900万人(対前年95.6%)
<旅行消費額>
3兆3465億円(対前年98.6%)
ただ、旅行日数は減少しているようです。
【旅行日数 2025年と比べると…】
1位:1泊2日(39.0% +2.5 最も増加)
2位:2泊3日
3位:3泊4日
夏休みの予算減少 背景は貯蓄率?
高柳キャスター:
夏休みの予算が減ってしまった理由の一つとして考えられるのが、内閣府が出している「貯蓄率」です。貯蓄率というのは、手取りから消費にかかる支出を差し引いて貯蓄に回せた割合のことです。
2020年は、コロナ禍だったこともあり、消費機会の減少を受けて、貯蓄率が20%に上昇しました。
しかし、2025年になると、貯蓄を取り崩す傾向がみられ、貯蓄率はマイナスになっています。
TBS報道局 経済部 藤原由季子 記者:
2024年の後半から2025年の後半までの1年間、貯蓄率はずっとマイナスの状態が続いています。
専門家によると、この取り崩しは高齢者をはじめとした低所得世帯でみられているということです。消費と貯蓄のバランスが難しくなり、取り崩しにつながっているというのです。
井上貴博キャスター:
2024年は、政府による物価高対策で貯蓄率が上昇したということですか?
TBS報道局 経済部 藤原由季子 記者:
これは家計のデータを基にした貯蓄率ですので、政府の物価高対策(給付金など)が反映されて一時的に押し上げられたとみられます。
高柳光希キャスター:
このような背景を考えると、物価高対策も必要な側面があるし、わかりやすい政策があると消費に直結することが数字として見えます。
TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん:
(2024年に)貯蓄が増えているのは明らかに給付金によるもので、受け取った給付金を使わずに、そのまま貯め込んでる結果です。そのため、今後給付金を出しても、かなりの人が溜め込んでしまう可能性があります。
取り崩しの人たちは、年金の増え方が物価の増え方よりも低いので、お金が不足し、貯蓄を下ろしているのです。
年金だけでは生活に不十分だということが如実に表れています。年金の底上げなど、長期的な対策を実施していかないと、今後も取り崩しがどんどん増えてくるでしょう。
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<プロフィール>
藤原由季子
TBS報道局経済部 内閣府担当
お金を貯めていつかハワイに行きたい
星浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
1955年生まれ 福島県出身
政治記者歴30年
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