
人口73万人の熊本県熊本市で歯科診療所の運営などを手がける「医療法人社団友志会」と、関連会社の「株式会社メディカルロングサービス」が、熊本地裁から破産開始決定を受けました。
負債総額は2社合計で約10億円(社団友志会が約8億円、メディカルロングサービスが約2億円)に上るということです。
「ピークの売上高は5.8億円超」1989年創業の老舗歯科グループ
東京商工リサーチによりますと、社団友志会は1989年に創業。熊本市内で「新地ハロー歯科」「翼ハロー歯科・内科診療所」を運営し、一般歯科をはじめ小児歯科、矯正歯科、インプラント治療、訪問歯科診療など幅広い需要を取り込んでいました。
先進的な歯科医療を提供する医療法人として、熊本県内で複数の歯科医院展開や最新設備の積極導入を進めて事業を拡大しました。2010年8月期にはピークとなる約5億8453万円の売上高を計上していました。
事業継続を断念...競合激化や借入負担増が追い打ち
しかし、その後、同業者との競争がより一層激しくなり、売り上げを落としました。
加えて過去の不動産投資の失敗や設備投資に伴う借入負担が重く、2017年8月期には赤字を計上し債務超過へ転落。
自由診療分野への展開を図るため東京・台場に「マイセルクリニック東京」を開設するなど事業展開し、2020年8月期には売上高をピークに近い約5億2603万円まで回復させました。
借入負担の重さや社有不動産への差押えなど厳しい状況が続き…
しかし、借入負担の重さや社有不動産への差押えなど厳しい状況が続くなか、2026年4月に医療法人の理事長が死去しました。
事業継続が不可能な状況に陥り、今回の措置となりました。
また、仕入窓口業者であったメディカルロングサービスも連鎖する形となり熊本地裁から破産開始決定を受けました。
なお、「新地ハロー歯科診療所」はスポンサーの支援を受け、「ハロースマイル歯科」として事業を継続する方針です。
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