今月、右脚を骨折し、手術を受けられた上皇后さまとつい最近、面会した女性がいます。本の編集を通して30年以上の交流があるその女性が上皇后さまの近況を語ってくれました。
きょう午後、旧華族の親睦団体=「霞会館」のあるビルを訪問された上皇ご夫妻。上皇后さまの卒寿を祝う音楽会に出席されました。
上皇后さまは、今月6日に右脚を骨折。現在は車いすで過ごされています。
その上皇后さまと先週24日、面会した人がいます。上皇后さまの著書の出版を長年手がけてきた末盛千枝子さん(83)です。
末盛千枝子さん
「車いす2台ですからね、本当にね。でも思ったより、お元気そうでしたしね」
末盛さんが骨折のいきさつを聞くと…
末盛千枝子さん
「ご自分で『どうして、あんなところで転んだのか分からない』って言ってらしたので。『何かいろんな痛みがあるから、どれがどれだか分からない』ようなことを言ってらした」
手術からわずか5日で退院された上皇后さま。病院での生活について…
末盛千枝子さん
「『やっぱり、病院はちょっと淋しいのよね』とおっしゃって」
2人の交流は、30年以上前に始まりました。まど・みちおさんの詩を上皇后さまが英訳した絵本を末盛さんが出版したことがきっかけでした。
「本というものは、時にどこにでも飛んで行ける翼を与えてくれるもののようです」
上皇后さまは1998年、インドで開かれた国際児童図書評議会でビデオ講演をされます。その時の講演は、後に「橋をかける」というタイトルで出版されました。
末盛千枝子さん
「(上皇后さまと)昔、ご一緒に本を作ったり、それからインドでのお話を収録させていただいたりね。そういうことのときを本当に懐かしく。『なんか今考えると夢のようだわね』って、何回も言ってらっしゃいました」
面会はおよそ40分。思い出を語り合ったといいます。
末盛千枝子さん
「手をにぎって『またね』と何回も言ってらっしゃいましたので、これは頑張って、またうかがわなきゃと思いました」
上皇后さまは、また歩けるようにと日々、リハビリをして過ごされているということです。
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