成人が1日に必要な野菜は350グラムと言われていますが、皆さん、野菜ちゃんと食べていますか?先日、厚労省が発表した調査によると、摂取量は男女ともに過去最低になったことがわかりました。
【画像でみる】2025年注目「スペパ野菜」…ミニ白菜、あめ玉キャベツ?
意外と知らない野菜の新常識 子供の嫌いな野菜1位は…
上村彩子キャスター:
成人の野菜摂取の目標は350gで、目安は両手一杯分。意識しないと、なかなかこの量に到達しないと思うのですが、みなさんどうでしょうか?
ホラン千秋キャスター:
洗ったり調理したりということを考えると、ちょっと忙しい時は「もういいか」というようなときもありますよね。
スポーツ心理学者(博士)田中ウルヴェ京さん:
若い頃はあまり(野菜が)好きではなかったんですが、年をとると野菜が食べたくなります。
井上貴博キャスター:
私は(料理が)作れないので外で食べるんですが、外食だとグラム数を結構意識します。ですが、350gはなかなかハードルが高いなと思います。
上村キャスター:
私は(野菜が)好きなので意識的に食べています。お弁当で少し野菜が足りないかなというときは、コンビニなどに行ってプラスで野菜を買うくらい、結構意識はしています。
では、野菜の新常識について見ていきます。
まず、「子どもの好き・嫌い 野菜ランキング(カゴメ野菜定点調査2024年より)」に変化がありました。
【子どもが好きな野菜ランキング】
1位 トマト
2位 サツマイモ
3位 ブロッコリー
【子どもが嫌いな野菜ランキング】
1位 ナス
2位 ピーマン
3位 ネギ
今までは「ピーマン」が1位でしたが、それを抜いて「ナス」が1位になりました。なぜなのでしょうか?
カゴメ広報担当者によると「もしかすると、“子どもはピーマン嫌い”というイメージから逆に積極的に食べさせる家庭が増えて、以前より食べ慣れていた可能性もあるのではないか」ということでした。
嫌いな野菜を食べさせようと、子どもの好物と合わせたり、細かくしてカレーなどに入れたり、家庭でもそれぞれ工夫されているようです。
田中ウルヴェ京さん:
息子が小さいときにナスが嫌いで、「なんで?」と聞いたら「食感がぬるっとしていて気持ち悪い」と。なので細かくしたり、わからないようにしてスープ状にしたりしていました。
井上キャスター:
私は「セロリ」がダントツで嫌いでしたが、ランキングに入っていないんですね。
上村キャスター:
大人のランキングには入っていました。お子さんがまだ食べ慣れていないというのもあるかもしれません。
そして、野菜を積極的に摂ろうとすると緑黄色野菜をイメージする方も多いと思いますが、この8つの野菜の中で緑黄色野菜はどれでしょう?
キュウリ、キャベツ、ナス、タマネギ、ミズナ、トウモロコシ、レンコン、グリンピース
実は「ミズナ」が緑黄色野菜なんです。
厚生労働省の基準によりますと、緑黄色野菜とはβ-カロテンが600μg以上の野菜(100g当たり)となっているので、色の濃い野菜はもちろんですが、それだけとは限らないんです。
ミズナのように、水分量が多くてもβ-カロテンが基準の倍以上の1300μgある野菜もあります。ミズナはカルシウムやビタミンCなどがほうれん草や小松菜よりも実は多いんです。
2025年注目の「スペパ野菜」とは?
上村キャスター:
2025年に注目していただきたい野菜があります。「スペパ野菜」です。コスパ・タイパなどありますが、この野菜はスペースパフォーマンスの略で「スペパ」となっています。
普段、大きな野菜を買うと野菜室はすぐにいっぱいになりますよね。しかし、小さいサイズの野菜が登場しているんです。
実際のものを用意しましたが、通常サイズの白菜とミニ白菜を見てみるとだいぶ違いますよね。そして、大根も通常サイズとミニ大根ではだいぶ違います。
そして、28日から「使い切り!あめ玉キャベツ 450g 356円」というものが発売されました。ちょうど手のひらサイズで、重さも450g。500mLのペットボトル1本持っているくらいのサイズ感です。
では、なぜこのミニサイズの野菜を作っているのかというと、「大きくて使い切るのが大変…」「カット面が傷みやすい…」などの野菜へのストレスを減らしたいという思いからミニサイズを考案したそうです。
ミニサイズですと、冷蔵庫やまな板にしっかりと収まります。さらに、スーパーに行ったときなども重いものは何個も買えないですが、ミニサイズだといろんな種類を買えるのでいいですよね。
井上キャスター:
少し割高になるのは仕方ないですが、単身世帯などでも使い切れるしいいですね。
田中ウルヴェ京さん:
今日初めてミニ野菜を知りました。最近、ミニ白菜がよく出ていて「成長していないんだな」と思っていましたが、ミニ白菜というのが新たにあるんですね。
上村キャスター:
成長していないと思われがちですが、ミニサイズなのに栄養はしっかりと濃縮されているんです。
大根などですと、大きすぎるので半分にカットされて栄養素も上下でばらけていたりもしますが、ミニサイズだと栄養がギュッと濃縮されているのでぜひ買ってみてください。
田中ウルヴェ京さん:
栄養価は大きい野菜と一緒なんですか?
上村キャスター:
サイズが小さくなっているだけなんです。
他にも利点としては、料理に丸ごと使えて使い切りやすいサイズです。利用者からは「使い切るためにレシピを考えるストレスから解放された」という声も聞かれています。
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<プロフィール>
田中ウルヴェ京さん
スポーツ心理学者(博士)
五輪メダリスト
慶應義塾大学特任准教授
こころの学びコミュニティ「iMiA(イミア)」主宰
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