観光客のマナー違反が相次いだ山梨県・富士河口湖町の撮影スポット。「黒幕」に続き、新たな柵の設置へ動きます。
多くの外国人観光客が再集結…町は警察と対策を協議
喜入友浩キャスター(2024年4月)
「歩道を埋め尽くすように観光客の方が集まっていて、皆さんカメラを構えています」
コンビニ越しの富士山が「映える」と外国人観光客が殺到し、オーバーツーリズムを象徴する社会現象となった“コンビニ富士山”。
ドイツからの観光客
「ローソンの青と白が、山頂の雪の色とぴったりだね」
ところが、ルールを守らず道路を渡ったり、道路に寝そべって食事をとったりと、外国人観光客の危険行為・迷惑行為が相次ぎました。
苦肉の策として2024年5月、町は高さ2.5メートル、幅約20メートルの黒幕を歩道と車道の間に設置。“景観”を犠牲にしてまで行った対策でしたが…
記者「黒幕の横から写真を撮影しています」
今度は幕が破かれ、穴が空けられるなどの被害が相次ぎました。
その後、より丈夫な茶色の幕への張り替えを行いましたが、8月の台風接近に伴い、幕を撤去。
そこから約3か月後の11月29日、現場を訪れると、多くの外国人観光客が再び集結していました。危険な横断などが後を絶たないため、町は新たな対策を用意しています。
富士河口湖町の担当者によると、コンビニ前の歩道沿いに高さ80センチ、長さ3メートルの柵を2つ並べて設置する予定で、再来週、工事に入るということです。
さらに、ルールを守って道路を渡ってもらうために、横断歩道を目立つ色に変更することを警察と協議し、検討しているということです。
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