中国・四川省では25日、サッカーJ1広島と中国のチームの試合が行われました。高市総理の台湾有事をめぐる発言をきっかけに日中の緊張が続く中、厳重な警備のもとでのキックオフとなりました。(「news23」11月25日の放送より)
中国でサッカー“日中対決” スタジアム周辺は厳重警備
25日夜、スタジアムの周辺は異様な雰囲気に包まれていました。
記者
「アウェイの出入り口には警察官がずらりと並んで、警戒にあたっています」
そこへやってきた複数の大型バス。
記者
「日本人サポーターをのせた専用バスがスタジアムに到着しました」
高市総理の発言をめぐり中国政府が反発を強める中、中国・四川省で行われたのは、サッカー「アジア・チャンピオンズリーグ・エリート」の試合。ホームチームの成都蓉城が迎え撃つのは、J1・サンフレッチェ広島です。
記者
「スタジアムの外からでも聞こえるほどの大きな歓声があがっています」
安全上の観点から今回アウェイとなるサンフレッチェ広島のサポーターは、専用バスを使っての入退場が義務づけられています。
ただ、現地では冷静な声も聞かれます。
日本人サポーター(成都在住)
「こっち(中国)に住んでいたら、そういう感じがあまり無い。周りの方もそんなに気にしていない。『政治は政治』みたいな」
中国側も…
成都蓉城のサポーター
「サッカーはサッカー。他の要素を混ぜたらダメ。(日本のサポーターは)安心して下さい。絶対に大丈夫だから」
一方、中国軍は連日、SNSを使った宣伝を繰り返しています。
中国ロケット軍公開 「新華社の公式ウェイボ」より
『もし、きょう戦争が起こったら、これが私の答えだ』
これは中国のロケット軍が公開した動画。次々と発射されるミサイルや軍事パレードの様子が映っています。日本を名指しこそしていないものの、日中関係の緊張の高まりが背景にある可能性があります。
電話会談で日米“緊密さ”アピール
こうした中、アメリカ・トランプ大統領と電話会談を行った高市総理。
高市総理
「日米間の緊密な連携を確認できたと思う。トランプ大統領からは『極めて親しい友人であり、いつでも電話をしてきてほしい』と話があった」
会談は、およそ25分間。トランプ氏からの呼びかけだったそうです。トランプ氏からは、24日に行われた中国の習近平国家主席との電話会談についても説明があったということです。
その米中の首脳会談ですが、習主席がトランプ氏に台湾問題における中国の原則的な立場を伝え、「中国への台湾復帰は戦後の国際秩序の重要な構成要素だ」と強調したといいます。中国の立場を改めて強調するとともに、アメリカに対し、台湾問題に介入しないようけん制する狙いがあるとみられます。
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