イランに対し、連日の攻撃に踏み切ったアメリカのトランプ大統領。イランへの軍事的な圧力が強まるなか、革命防衛隊の元司令官がJNNの取材に応じ、「戦闘は中東地域の外に拡大する可能性がある」と警告しました。
【写真を見る】ホルムズ海峡の代替ルート「バブ・エル・マンデブ海峡」
トランプ大統領「11日もイランに激しい攻撃」
イランとの軍事的緊張が高まっています。
トランプ大統領(10日)
「我々はきのう、イランを激しく攻撃したが、きょうも激しく攻撃する」
トランプ大統領がこう明言したあと、アメリカ軍は10日、イランの防空施設などに向けて巡航ミサイル「トマホーク」を発射しました。その数は、49発に上ったといいます。
攻撃のきっかけは8日、アメリカ軍のヘリコプター「アパッチ」がホルムズ海峡の上空で撃墜されたこと。
イランのドローン「シャヘド」が攻撃か偶発的かは不明ですが、衝突したといいます。その後、アメリカは報復として2日連続でイランを攻撃。
イランが合意文書に署名しなければ、追加の攻撃を行うことを示唆し、圧力をかけています。
アメリカ ヘグセス国防長官(10日)
「合意をめぐり、時間稼ぎをしているのは明らかだ。アメリカからイランの重要施設に次々と爆弾が投下されることになる」
イラン側は、周辺のアメリカ軍基地を攻撃するなど応戦。さらに11日、イラン国営テレビは「軍事当局がすべての船舶を対象としたホルムズ海峡の完全封鎖を宣言した」と伝えました。
「攻撃続けるなら…」代替ルートの海峡 封鎖の可能性も
状況が悪化するなか…
首都テヘランで単独インタビューに応じた革命防衛隊の元司令官、ホセイン・キャナニモガダム氏。アメリカへの報復攻撃は、“抑制的なものだった”と指摘しました。
革命防衛隊の元司令官 ホセイン・キャナニモガダム氏
「(9日の段階では)イラン軍や革命防衛隊はアメリカとの交渉が続いていたので、戦争と外交のバランスを保とうとしていた」
しかし、アメリカによる攻撃が続く場合、イランが取り得る対応についてこう警告しました。
革命防衛隊の元司令官ホセイン・キャナニモガダム氏
「アメリカが攻撃を続けるならそれに応じる用意がある。次の戦闘は中東地域の外へと拡大する可能性がある」
この発言は、ホルムズ海峡の代替ルートとされる、紅海の「バブ・エル・マンデブ海峡」の封鎖などを念頭に置いたものとみられます。
元司令官は、戦闘終結に向けた交渉は「完全に閉ざされたわけではない」とも強調。状況を見極めながら交渉を継続する必要性を訴えました。
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