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「米ありません」 2回目の備蓄米入札始まるも深刻な“コメ不足”続く 販売店などは悲痛な叫び

経済
2025-03-26 18:02

コメの値上がりが続くなか、備蓄米の2回目の入札が始まりました。ただ、その効果が出る前に、コメの販売店や「ふるさと納税」には大きな影響が出ています。


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京都の老舗コメ店。張り紙には“悲痛な叫び”が。


記者
「ありました。『米ありません』。安定供給できるまで店は閉めるということです」


大きく書かれているのは、「米ありません」の文字。


こちらは創業90年、年に300トンを扱ってきた市内最大手のコメ店ですが、「売るコメが手に入らず」おととい閉店しました。


まつもと米穀 松本泰 社長
「ひとことで言うと、もう無念。それだけですね」


コメ不足の予兆を感じたのは去年10月下旬。当初の予定より少ない量しか卸してもらえないケースが相次ぎ、今年に入ると、入荷のめどがまったく立たなくなったといいます。


まつもと米穀 松本泰 社長
「今一番心配なのは、令和7年度産米の集荷競争が非常に過熱していますので、どこまで価格が上がっていくんだろうかと」


まだまだ高騰が続きそうなコメ。消費者の焦りは、「ふるさと納税」にもあらわれています。


常陸牛や水戸納豆など、数多くの名産品で有名な茨城・水戸市。


水戸市ふるさと納税担当 田部田英智さん
「急激に増えている。ざっくり言うと2.5倍ぐらい。正直言うと、かなり厳しい状況」


返礼品としての申し込みが急増していたのは、やはりコメでした。


水戸市では、2月から3月のわずか1か月間で注文金額が100万円超え。今までにないほどの注文の数に、在庫も追いついていません。


水戸市ふるさと納税担当 田部田英智さん
「水戸の地元の農産物、おコメが求められて、提供して出ていくというのは非常にいいこと。ただ、在庫の問題で(コメが)なくなってしまうと、主力の返礼品なので少し残念」


取引している一部のコメ店からは「在庫がない」と達しを受け、供給がストップする事態に。


いま取引があるのは通常の半分以下といい、それもいつストップされるか分からないそうです。


取材中にも…


水戸市ふるさと納税担当 坪井康介さん
「在庫に関してはこのままの設定で、価格調整だけで大丈夫ですかね?」


記者
「なんの電話でしたか?」
水戸市ふるさと納税担当 坪井康介さん
「(米穀店からの)コメの価格変更のお電話でした。10キロで900円上げる値上げのお電話でした」


水戸市によりますと、コメの値上がりを背景に、主食となる乾麺や冷凍パンなどの注文も増加しているといいます。


各所に広がりを見せる深刻なコメ不足の影響。そんな中、説明責任が問われている農水省は、きょうから2回目の備蓄米の入札を行います。


本当にコメは安くなるのでしょうか。


大手卸業者(先週放出された備蓄米について)
「全国のスーパーなど店頭には、早ければ今週中には並び始める。5キロ3500円前後くらいかな」


農水省は価格などに効果があらわれなければ、追加の放出も行う考えです。


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