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成人式の振袖予約は「高校2年生」が常識? 令和の成人式準備が過熱する理由【THE TIME,】

経済
2026-10-23 06:00

振袖やヘアメイクなど、女性の成人式の準備が今、大きく変わりつつあります。令和の時代、振袖の予約は高校1年生や2年生、つまり成人式の3〜4年も前から行うのが“当たり前”になりつつあるのです。


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着物業界を長年取材する業界誌「Kyowave」の松井敦史さんは、「確実な需要がある成人式というのは、着物店にとって非常に大きなマーケットになります。しかし、ゆるやかに成人人口が減っていく分、マーケットは縮小しています」と業界が直面する構造的な問題を指摘します。
少子化により新成人の数が減少するなか、貴重な顧客をいかに早く確保するかという店舗側の競争が激化。その結果、「早い者勝ちの要素は年々強くなってきている」と松井氏は分析します。


しかし、早期化を加速させているのは、店舗側の事情だけではありません。利用者である"令和女子"たちにも、早く動かざるを得ない、切実な理由があったのです。


原千晶部員はこの"令和の振袖争奪戦"を解明すべく、火曜ドラマ「いろはの恋は時代をかける」に出演中の俳優・白山乃愛さんを特別部員に迎えて着物専門店へ。令和の成人式最新事情をマーケティングします。


なぜ予約はどんどん早まるのか? SNSと母親世代の思い

訪れたのは、振袖から小物まで1000以上のアイテムを揃える着物専門店「一蔵&オンディーヌ 新宿プレミアムサロン」。店内は、振袖フェアの開催日ということもあり、予約に来た多くのお客さんで賑わっていました。


なぜ予約はこれほど早いのでしょうか。お店のスタッフによると、予約時期はどんどん早まっており、高校1年生で予約する人もいるとのこと。実際に予約に来ていた18歳の女性は、
「早く行かないと、好みのものがなくなるかも」と話します。彼女のもとには、1年以上前からパンフレットが送られてきたそう。別の女性も「人気の振袖は予約とか入っちゃうので、早めに来たほうがいいということで」と、友人の影響で早くから探し始めたと明かしました。


予約が早まる一番の理由は、自分の好きな柄や色の振袖を確実に確保するためのようです。人気のデザインはすぐに予約で埋まってしまうという口コミが、SNSなどを通じて広がっているといいます。


お店のスタッフによると、この背景には、親世代の意識の変化も影響しているといいます。昔は母親や祖母が本人の意向とは別に振袖を準備することもあり、その経験から「自分の娘には好きなものを着てもらいたい」という思いが強くなったというのです。こうして自分たちで振袖を選んだ先輩世代がSNSで経験談を発信した結果、「人気の振袖はすぐなくなる」という情報が広まり、予約の早期化に拍車をかけているようです。


では、令和の若者に人気の振袖はどのようなものでしょうか。担当者によると、最近は「薄いお色だったり、アースカラーがお洋服の延長線で選ばれる方が多いです」とのこと。


振袖のトレンドは約3年で変わるといわれますが、高校生のうちに予約した場合、無料で振袖を選び直せるサービスを提供しているお店もあります。これにより、数年先の成人式でも最新のトレンドに合わせた一着を選ぶことが可能です。


支度時間も早い者勝ち!顧客獲得に向けた特典サービスも充実

予約が早まる理由は、振袖選びだけではありません。実は、成人式当日の“支度時間”を確保することも大きな目的の一つになっています。


最近の成人式の振袖準備は、着物店が当日のヘアメイクから着付け、前撮りまでをすべてセットで提供する形式が主流になりつつあります。以前は美容室、着付け、写真館など、複数のお店を予約する必要がありましたが、今では着物店1か所で完結するため、手軽だと好評を博しています。


しかし、1社ですべてを賄うため、一度に支度ができる人数には限りがあります。その結果、早起きしすぎず、式にも余裕を持って行ける「ちょうどいい時間帯」の支度枠は、早い者勝ちの争奪戦に。予約が遅れると、当日の支度が朝4時スタートになることもあり、それを避けるために予約を急ぐ人が多いのです。


顧客を早く取り込むため、各社は早期予約特典や新しいサービスを次々と打ち出しています。
中でもユニークなのがふりそでMODEの「JK前撮り」というサービスです。これは、高校3年生の12月までに成人式の予約をすると、成人式用とは別の振袖で、前撮りができるという仕組み。ある店舗では、このサービスが人気を博し、1年間で約1万人が利用するほどだといいます。


利用者からは「やっぱり2回撮れることがいい」と喜びの声が聞かれ、18歳成人のお祝いとして、高校生活の思い出を残せる点が支持されています。


受け継がれる「ママ振袖」も今風にアレンジ

レンタルだけでなく、母親が着ていた振袖を受け継ぐ「ママ振袖」も根強い人気があります。最近では、そこにも新たなサービスが生まれています。


着物のプロが、帯や帯締め、飾りといった小物を"令和風"のコーディネートにアレンジしてくれる「ママ振袖プラン」も登場し人気となっているのです。
自由が丘まるやま本店にはこの日も、祖母が縫ってくれたという振袖を持参した親子が相談に訪れていました。娘さんが目指す「かっこいいテイスト」に合わせて小物をコーディネートすると、振袖は「和モダン」な印象に生まれ変わり、親子ともに満足した様子でした。


令和の振袖事情は、単なる早期化だけでなく、個人の好みの尊重、ワンストップサービスによる利便性の向上、そして業界の顧客獲得競争が複雑に絡み合って形成されています。世代を超えて受け継がれる伝統と、時代に合わせて進化するサービスが、一生に一度の晴れ舞台を彩っているようです。


ちなみに、白山部員が気になったのは原部員が成人式にどんな振袖を着たのか?その答えは…
原部員「成人式出てないんです 私6浪してまして」
白山「あっ・・・なるほど」


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