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EU“盟主”ドイツで極右政党「AfD」自国第一主義を掲げ躍進 トランプ大統領の側近マスク氏も支持 ウクライナ支援に影響は?【news23】

海外
2025-02-25 13:33

ウクライナを支援してきたヨーロッパですが、長引く侵攻、そして、トランプ大統領の再登板によって一枚岩でいられるのか、問われています。EUの“盟主”ドイツでは23日、総選挙が行われ、極右政党が躍進するなど異変が起きています。


【写真を見る】ドイツ総選挙で極右政党が躍進したワケ


ドイツ総選挙で極右政党がなぜ躍進?

トランプ大統領 SNSより
「ドイツにとって、そしてドナルド・トランプが指揮するアメリカにとって素晴らしい日だ」

「素晴らしい日」とSNSに投稿したトランプ大統領。


23日に行われたドイツの総選挙で最大野党の保守「キリスト教民主・社会同盟」が第1党になり、ショルツ首相の与党が敗北しました。


トランプ大統領 SNSより
「アメリカと同様に、ドイツ国民はエネルギーや移民問題などで長年、常識のない政策がとられていたことにうんざりしていた」


一方、前回の選挙から得票率を倍増させ第2党に躍進したのが極右政党「AfD」です。


AfD(ドイツのための選択肢) ワイデル共同代表
「歴史的な結果を達成した。国民政党としての立場を確かなものにした」

ウクライナ支援には消極的で、移民排斥など自国第一主義を掲げている「AfD」。


AfD支持者
「不法移民が小さい子に酷いことをしているなどと聞くと、夜に外に出るのが怖くなります」


1月にはトランプ大統領の側近、イーロン・マスク氏がAfDに投票するよう呼びかけていました。


イーロン・マスク氏
「ドイツの素晴らしい未来のために戦おう!友人を説得しよう!みんなを説得しよう!行こう!」

ロシアのウクライナ侵攻後、エネルギー価格の高騰などで景気低迷が続くドイツ。そうしたなかで移民・難民政策に多額の税金が投じられていることに不満が高まり、AfDの躍進につながったとみられています。


まだ“序の口”…トランプ大統領が欧州をかき回す?

小川彩佳キャスター:
ドイツで極右政党が躍進、この流れが広がっていくのでしょうか。


堤伸輔 氏:
EU全体で見ると、まずイギリスが何年も前にEUを離脱しました。そして、フランスもいま少数与党で政治がものすごく不安定、そしてドイツがこの状況です。中心だった3か国がヨーロッパの中で支えにならなくなってしまった。

最近のヨーロッパの報道を見ると、冷戦終結以来、一番寒々とした風景が今のヨーロッパには広がっていると。そして、それを作っているのは他ならないトランプ氏です。

就任からわずか1か月でこの状況を生んでいて、大統領任期は3年10か月以上あります。まだ“序の口”の状況でこの状態だと、今後どうなっていくのか。ヨーロッパは本当に戦々恐々としていると思います。


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<プロフィール>
堤伸輔さん
国際情報誌「フォーサイト」元編集長
政治から社会問題まで幅広い報道に携わる


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情報提供元:TBS NEWS DIG Powered by JNN

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