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ファーストレディーに「有罪」の影 韓国新政権、イ・ジェミョン大統領が抱える「夫人リスク」

海外
2025-06-05 08:34

3年ぶりの政権交代を果たした、韓国大統領選挙。革新系・野党のイ・ジェミョン新大統領が誕生した。得票率49.4%を獲得し、韓国を率いるリーダーとして国民からの期待も高まっている。順調な船出となるか注目されているが、この選挙戦では夫人にまつわるスキャンダルも取り沙汰されていた。


【写真で見る】統一教会との関係も指摘 前大統領夫人のキム・ゴンヒ氏


新大統領の夫人に“疑惑”

韓国の“ファーストレディー”となったキム・ヘギョン氏。選挙翌日に行われた大統領就任式ではイ・ジェミョン氏の隣で、夫の晴れ姿を祝福した。しかし、この選挙戦では公の場にほとんど姿を見せていなかった。


なぜなら、キム・ヘギョン氏にはある疑惑がかけられていたからだ。


実は、キム・ヘギョン氏をめぐっては一つの裁判が進行中だ。しかも、裁判の控訴審では「有罪判決」が下されている。


どのような疑いがもたれているのか。


今回の大統領選で組織力を発揮した「共に民主党」。キム・ヘギョン氏は、イ・ジェミョン氏が前回の大統領選に向けた予備選挙に出馬していた2021年、“党の関係者“の食事代を“自治体の法人カード”で支払ったとされている。1審では、「被告の指示がなければ決済行為はなかった」として罰金150万ウォンの有罪判決が言い渡され、控訴審は全面的に1審判決を支持した形になった。


キム・ヘギョン氏側は不服として韓国の最高裁である、大法院に上告をしている。


しかし、国民はこうした「地位を利用した不正」に敏感だ。最高裁がどのような判決をくだすのか。もしこのまま有罪となった場合の影響は未知数だが、過去の「大統領夫人スキャンダル」をたどると、小さくはない打撃を新政権にもたらすかもしれない。


前大統領夫人、キム・ゴンヒ氏の数々の疑惑

ユン前大統領夫人、キム・ゴンヒ氏のスキャンダルが政権運営に影響を及ぼしたことは記憶に新しい。


キム・ゴンヒ氏の主な疑惑は以下の通りになる。


・「国民の力」の公認候補選びへの介入疑惑
・一部企業への株価操作疑惑
・旧統一教会の元幹部から高級ネックレスなどを受け取った疑惑


これらの疑惑はユン政権の信頼を大きく損なうことになり、最終的には“非常戒厳”の発動にまで発展する事態となった。外交の舞台でも注目されたキム・ゴンヒ氏だが、自身のスキャンダルが政権失脚に寄与してしまった。


ただのネガキャン?支持者の様子に変化も

実は、イ・ジェミョン新大統領自身にもスキャンダルがある。飲酒運転などの前科はなんと4犯。現在も、5つの訴訟を抱えている。


夫婦揃って進行中の裁判を抱えたままの大統領選挙となったわけだが、選挙戦への影響は限定的だった。それは、これらのスキャンダルが何度も報じられてきたため、支持者の間で「慣れっこになった」のが一因と考えられる。


むしろスキャンダルは保守層や検察の“でっち上げ”と本気で信じている支持者も多く、スキャンダル報道はただの“ネガティブキャンペーン”として消化されたような形だ。


とはいえ、夫人を含め疑惑が残ったまま新大統領に就任したイ・ジェミョン氏にとって、こうしたスキャンダルがどのように政権運営に影響を与えるか、今後の重要なポイントになるだろう。


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