韓国大統領選で勝利した李在明氏。かつて日本を「敵性国家」と呼ぶなど、厳しい発言を繰り返してきました。日本ではK-POPなど、Kカルチャーが人気を集めていますが、新大統領の就任で今後の日韓関係への影響はあるのでしょうか?
“対日強硬派” 李在明新大統領で日韓関係に変化は?
「韓国のトランプ」と評されたこともある李在明氏(60)のもとで、新たな政権がスタートしました。
韓国 李在明 新大統領
「分裂を終わらせる大統領になることを誓います。(国民を大きく統合し)全ての国民に仕える大統領になります」
就任式で強調したのは、“国民の団結”。
尹前大統領による非常戒厳で深まった社会の分断を解消することを目指します。
保守系から革新系への政権交代は3年ぶり。
“対日強硬派”としても知られる李在明氏は、どんな人物なのでしょうか。
貧しい家庭に育ち、小学校卒業後は工場で働きました。
高卒認定試験を経て大学に進み、司法試験に合格、弁護士を経て政治の世界へ。
日本に対しては、“敵性国家”と表現するなど厳しい発言を繰り返してきました。
「共に民主党」の代表となった3年前には・・・
共に民主党 李在明 代表(当時)
「(日本は)未だに侵略の歴史を明白に真摯に謝ることなく、慰安婦や強制徴用問題に反論し、さらに独島(竹島)を日本の領土だと主張している」
今後の日韓関係は、どうなるのでしょうか?
「双方にとって役立つことを見つけ出すことが十分にできる」と強調
数々の人気グループを生み出しているK-POPは、日本でも根強い人気を誇ります。
李在明氏は公約で、K-POPやドラマなど「Kカルチャー」の市場を約32兆円、現在の3倍の規模に成長させるとしています。
選挙中、経済などを念頭に「日本は重要なパートナー」と発言。こうした現実路線への転換ともとれる姿勢は、韓国の世論を意識したものと見られています。
ソウルにある飲食店、名前は「たき」です。
日本の居酒屋風の店にしたのには理由があります。
居酒屋の店長
「(韓国では)日本式の居酒屋や日本の食文化に対する関心や需要が高い。日本食や日本の酒類を提供する店が良いビジネスチャンスになると思った」
韓国にある日本食の飲食店は2万軒に迫り、過去最多を更新。
日本食やアニメなどを楽しむ人たちは増えていて、近年の日韓関係の改善でさらに広がりを見せています。
李在明氏は4日の会見で、歴史問題や領土問題に触れた上で、「日本と韓国は様々な面で共通の利害関係を持っている。双方にとって役立つことを見つけ出すことが十分にできる」と強調しました。
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