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イギリスで狙われるユダヤ人 刺傷事件や放火も… 相次ぐヘイトクライムの背景に“ガザ侵攻への批判” 教育現場で学生も標的に

海外
2026-09-30 17:30

イギリスでは、ここ一年でユダヤ人へのヘイトクライム=憎悪犯罪が相次いでいて、大きな社会問題となっています。背景には何があるのでしょうか。


今年4月、突然、男性にナイフで襲い掛かった男が警察官に取り押さえられた瞬間の映像です。狙われた男性はユダヤ教徒の帽子である「キッパ」を被っていました。


その1か月前には、ユダヤ系ボランティア団体の救急車4台が放火される事件も。


過去2年間で、イギリスではユダヤ人へのヘイトクライムが3500件を超え、過去最高水準で推移する事態となっています。一体、なぜなのでしょうか。


記者
「ハマスが襲撃した音楽フェスを再現した展示会です。公衆トイレは実際に現場にあったもので、銃弾の痕が見られるほか、車も燃え尽くされています」


今から3年ほど前、パレスチナ自治区ガザのイスラム組織「ハマス」がイスラエル南部で開催されていた音楽祭を襲撃し、400人以上を殺害。他の地区もあわせて死者数は1200人にのぼりました。


これに対し、イスラエルはガザ地区への報復攻撃を始め、これまでに7万人にものぼる犠牲者が出ています。


この報復は「ジェノサイド=大量虐殺」だとして、国際社会からイスラエルへの批判が噴出していて、実際にこんな出来事も起きています。


24日、ニューヨークで開かれた国連総会の一般討論演説の際に、イスラエルのネタニヤフ首相が登壇すると、パレスチナや各国の代表団が一斉に退席しました。


国際的に高まるイスラエルによるガザ侵攻への批判。そして、その批判の一部がユダヤ人への「憎しみ」にすり替えられ、世界各地でユダヤ人に対するヘイトクライム=憎悪犯罪が相次いでいるのです。


その憎悪は教育現場にも。イギリスの名門、キングス大学に通う学生は、入学初日に「ヘイト」の標的になったといいます。


ヘイト被害にあった大学生 タリ・スムスさん(20)
「講義のテーマは中東紛争でした。ある人が(グループチャットで)『ユダヤ民族主義者を教育する試みだ』と書き込みました。その意味を尋ねたところ、憎悪に満ちた言葉が殺到し、『シオニスト(ユダヤ民族主義者)を見つけたぞ、追い出せ』と言われました」


ロンドンにあるユダヤコミュニティーの宗教指導者=ラビも警戒を強めています。


ユダヤ教のラビ チャーリー・バギンスキーさん
「なぜ、ガザで起きた紛争がこれほど分断の象徴となってしまったのか、なぜ、イスラエルが起こしたことを理由にユダヤ人が攻撃される状況になったのか、理解できない」


イギリス政府は今年、ユダヤコミュニティーの保護を強化するため、3年間で2億5000万ポンド=日本円でおよそ524億円を拠出すると発表しています。


まもなくハマスによる襲撃が起きた2023年10月7日から3年を迎えます。


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情報提供元:TBS NEWS DIG Powered by JNN

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