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「負けた理由はイラン戦争だ」 中間選挙で共和党大敗の責任は誰に? バンス副大統領はトランプ氏と一線画す発言も…【news23】

海外
2026-11-06 13:39

与党・共和党が大敗したアメリカの中間選挙。敗因をめぐり、党内では責任の“押し付け合い”も起き始めています。2年の任期を残すトランプ大統領。求心力の低下が避けられない中、どのような手を打つのでしょうか。


【写真で見る】イランでは…トランプ氏とバンス氏が描かれた横断幕に火が放たれる


トランプ大統領 “中間選挙” 敗因は「イラン攻撃でガソリン高」

アメリカ トランプ大統領(ワシントン・4日)
「我が国は歴史上のどの時期よりも成功している。梁が上がるぞ」


中間選挙から一夜明け、トランプ大統領が報道陣を招いたのはホワイトハウスで建設中の大広間です。


トランプ大統領
「天井全体に広がるシャンデリアを想像してみてくれ。ここは最も美しい建物になるだろう」


面積はサッカーコートより広く、建設費用は約4億ドル=630億円を見込んでいます。(ロイター・10月15日)


与党・共和党が大敗したにもかかわらず、トランプ氏の表情に落胆した様子は見られません。


しかし大敗の原因について、バンス副大統領がSNSにこんな投稿をしています。


バンス副大統領のXより
「負けた理由は(イランの)戦争だ」


この投稿について、記者から問われたトランプ氏は。


──バンス副大統領は、昨夜敗北した理由は「イラン戦争」だと述べていますが?


トランプ大統領
「それは概ね正しいと思う。短期的にはガソリン価格を少し押し上げたからだ。おそらく、その通りだろう」


共和党の大敗について「イランとの戦争が影響した」と認めましたが…


トランプ大統領
「やり直せるとしても同じことをするしかない。長期的には、それが唯一の解決策だからだ。イランに核兵器を持たせるわけにはいかない」


大敗の責任をへグセス国防長官に? 周囲に“交代”を相談か

イラン情勢をめぐって、対応を改めたいバンス氏。


トランプ氏と一線を画したバンス氏の発言は、2028年の大統領選挙を見据えたものとみられ、政権中枢の火種になる可能性があります。


共和党内では、大敗の責任を負わせる人物を探し出す動きも出ています。その標的となっているのが、イラン戦争を強く押し進めてきたヘグセス国防長官です。


トランプ氏の顧問の1人は…


トランプ氏の顧問(ロイター・4日)
「イラン戦争を理由にヘグセス氏が、“首切り台に送られる可能性はある”。誰かが選挙敗北の責めを負わされるこ​とになるが、それがトランプ大統領でないことはお​分かりだろう」


また、CBSテレビは4日、関係者の話として、“トランプ氏がヘグセス氏の交代を周辺に相談している”とも報じています。


ヘグセス氏をめぐっては、議会の同意を得ずイランへの軍事作戦を進めたことを民主党が問題視。2027年1月の議会で弾劾訴追される可能性が取りざたされています。


──ヘグセス長官の交代を検討している?


トランプ大統領
「いや、彼は良い仕事をしている」


共和党の大敗を受け、そのイランでは…


アメリカによる攻撃で亡くなった子どもたちの写真を掲げる人たち。その近くでは、トランプ氏とバンス氏が描かれた横断幕に火が放たれました。


イラン側は、最高指導者モジタバ師が声明を発表。


イラン 最高指導者 モジタバ師
「アメリカの政治勢力が変わることで、何かが変わると考える者がいるなら重大な間違いだ」


そして、アメリカの軍事力や国際的な影響力について、「取り返しのつかない崩壊に陥り、解体の動きは加速している」と強硬な姿勢を改めて示しました。


次の一手は「“歴史的”外交レガシー作り」の可能性

藤森祥平キャスター:
現地で投票を終えた人に話を聞きました。


共和党・民主党どちらかというよりも、とにかく「To survive」、生き延びるために投票すると話していました。いまの暮らし・政策をなんとか変えたいという思いですね。


日本の選挙に比べて「お祭りムードがある」と言われていますが、危機感は本当に特別な状況でした。


今回の選挙で大敗を喫した共和党ですが、トランプ大統領には任期が残り2年あります。何を仕掛けてくるのかが、いま指摘されているわけです。


明海大学・小谷哲男教授は「“歴史的”外交レガシー作り」の可能性を指摘します。


・北朝鮮を核保有国として容認
・朝鮮戦争の終結宣言を行い、在韓米軍を撤退
・同盟国の頭越しに、中国・ロシア協調
※明海大学・小谷哲男教授によると


本当に何をやってくるか分からない状況ですね。


東京大学准教授 斎藤幸平さん:
マイノリティの中に大変な人がいるのはわかりますが、アメリカ人全般に被害者ぶらないでほしいなと思います。


そもそもトランプ氏を選んだのはアメリカ人だし、抱えている問題の結果がトランプ氏であって、トランプ氏が原因ではないと思います。


今回、民主主義が勝利して「アメリカがグレートになる」というのは幻想で、仮に民主党が優勢になったとしても、格差・戦争・AIというのは全然変わらないわけです。


そういったことをごまかすために、トランプ氏は色々やっているわけです。そういったことに、世界全体が振り回されたり、戦争で人が亡くなったりしている状況に対して、私は非常に怒っています。


小川彩佳キャスター:
そして、2年後の日本への影響は、▼5500億ドル(約87兆円)の対米投資の着実な履行、▼防衛費の増額要求、▼日本への経済政策に“注文”をつけてくる可能性があるということです。


日本としても、より戦略的に向き合っていく必要が出てくるようにも思うんですけれど。


東京大学准教授 斎藤幸平さん:
実際、株価は下がっています。しかし長期的に見れば…


これまでは、ドローンやロボットなどを中国で作ってきましたが、アメリカは対中政策の一環で、円安を利用して日本に工場を作っています。そこにアメリカが提供するAIも一緒に進めてていくイメージだと思います。


そう考えると、日本経済は、アメリカ大統領が誰になろうが、先端部門の成長はあるんじゃないかなと思います。


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<プロフィール>
斎藤幸平さん
東京大学准教授専門は経済・社会思想
近著にベストセラーの続編『人新世の「黙示録」』


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