“お茶といえば静岡”ですが、その勢力図に異変が起こりました。去年1年間のお茶の生産量でトップをとったのは48年間2位だった「鹿児島県」。担当者は悲願の日本一に涙をみせました。
【写真で見る】「悲願のもんだったので」インタビュー中に涙をこらえきれない担当者
「静岡」初の首位陥落…1位は悲願の鹿児島県
山内あゆキャスター:
お茶の日本一が入れ替わりました。
商品になる前のお茶「荒茶」の2024年の生産量で、1位になったのが鹿児島県で2万7000トン、静岡県が2位で2万5800トンとなりました。
※農水省「作物統計調査」より
鹿児島県は48年間にわたり、静岡に次ぐ2位で、1959年の統計開始以来で初の日本一だといいます。
ペットボトルのお茶を中心に使われる「二番茶」以降で巻き返したことで、1位が入れ替わったということです。
2位になった静岡の人はがっかりしているかもしれませんが、こんなデータもあります。
2024年の緑茶の消費額は、1位が静岡市で8749円、2位が浜松市で5586円、3位が長崎市で4807円、鹿児島市は8位で4384円だということで、お茶を飲むという点では静岡が多いようです。
※総務省 家計調査 年間支出金額(2022年~2024年平均)
「ふぐといえば」「うなぎといえば」でも日本一じゃない?
山内キャスター:
皆さんの印象と違うかもしれない、意外な日本一をご紹介します。
【ふぐの漁獲量】
日本一は、北海道で1676トンです。2位は石川県で655トン、3位は高知県で503トン。▼山口県は7位で254トンだということです。
※2023年 農水省「海面漁業生産統計調査」より
1888年に日本で初めてふぐ食を解禁したのが山口県だそうです。下関市には、ふぐ料理店が多いことから、「ふぐといえば、山口・下関」というイメージがついたということです。
【養殖うなぎ】
生産量日本一は、鹿児島県で7852トンだそうです。2位は愛知県で3810トン、3位は宮崎県で3342トン。▼静岡県は4位で2255トンだということです。
1891年に浜名湖付近でうなぎ養殖が始まったといわれているため、浜名湖のイメージがついたとのことです。
【アイスの消費額】
1位はさいたま市、2位は金沢市、3位は福島市と、寒い地域が多く見受けられます。
※総務省 家計調査 年間購入額(2022年~2024年平均) シャーベット含む
アイスは気温30度以上で売れ行きが鈍化するということなのですが、最下位は那覇市だそうです。
※総務省HPより
神社や寺院 一番多いのは京都じゃない?
【神社の数】
京都に多いというイメージですが、日本一は、新潟県で4667社あるそうです。2位は兵庫県で3857社、3位は福岡県で3406社、▼京都府は18位で1762社、▼奈良県は25位で1384社だということです。
※文化庁「宗教年鑑 令和6年版」より
新潟県神社庁によると、新潟県に多いのは、▼明治時代に人口が日本一で、▼当時の「神社合祀」(神社を一つにする政策)の影響が少なく、それぞれの神社が生き残ったからではないかということです。
【寺院の数】
日本一は愛知県で4517寺、2位は大阪府で3369寺、3位は兵庫県で3287寺でした。
愛知県は強い戦国武将が多いので、寺院が多いのではないかということです。
日本が世界に誇る“世界一” ミシュラン星付きの飲食店数も
山内キャスター:
米大手旅行雑誌「コンデナスト・トラベラー」によると、最も行ってみたい国の1位は日本で、2位はポルトガル、3位はトルコだということです。
また、ミシュランガイドHPによると、ミシュラン星付きの飲食店数は、東京が1位だそうです。2位がパリ(フランス)、3位が京都、4位が大阪と、日本が上位に入っています。
その他にも、▼新幹線、▼カラオケ、▼絵文字、▼インスタントラーメン、▼カイロなどが日本発祥のもので、日本が世界に誇れるものの一つです。
・スマホのバッテリーを長持ちさせるコツは?意外と知らない“スマホ充電の落とし穴”を専門家が解説【ひるおび】
・「パクされて自撮りを…」少年が初めて明かした「子どもキャンプの性被害」 審議進む日本版DBS “性暴力は許さない”姿勢や対策“見える化”し共有を【news23】
・【検証】「布団の上に毛布」が暖かい説 毛布は布団の「上」か「下」か 毛布の正しい使い方【Nスタ解説】