小泉農水大臣の矢継ぎ早の政策変更に自民党の“農林族”とされる重鎮が苦言を呈しました。これに小泉大臣は真っ向から反論しました。
【写真を見る】農水族の苦言「ルール覚えるべき」に小泉大臣が反論 次なる火種も?
自民党 小野寺五典 政調会長
「2160円でアイリスさんで買ってきたコメです」
自民党の幹部が囲むのは、週末から販売が始まった備蓄米。2022年産の“古古米”ですが、幹部達の評価は…
自民党 森山裕 幹事長
「おいしい」
自民党 小野寺五典 政調会長
「新米と同じような感じ」
古古米ですが「新米のよう」だと大絶賛。
小泉大臣・肝いりの備蓄米。ただ、放出の仕方をめぐって大臣に苦言を呈する重鎮が野村元農水大臣です。
野村哲郎 元農林水産大臣
「小泉農林水産大臣は非常にお父さんに似ておりまして、あまり相談することなく自分で判断したものをどんどんどんどんマスコミに発表しておりますから、ルールというのを覚えていただかなきゃいかんなと」
備蓄米の放出は自民党の部会に諮るべきだったと苦言を呈したのです。
野村氏はJA出身で農業関係に明るい重鎮議員ですが、小泉大臣は…
小泉進次郎 農林水産大臣
「大臣がやることなすこと、一つ一つを党に諮らなければいけないと言ったら、誰が大臣だってスピード感を持って大胆な判断はできないと思います。今回のような随意契約に切り替えることも、党に諮らなければいけないとしたら、5月31日に備蓄米が店頭に並ぶことはありませんでした」
と、真っ向から反論。改革派と抵抗勢力のバトルにも見える議論。
ただ、次の小泉改革も新たな火種になりそうです。関係者によりますと、小泉大臣は先週、ドン・キホーテの社長と会談。コメの流通改革をしていきたいとの考えを伝えたと言います。
小泉進次郎 農林水産大臣
「『5次卸』とか『5次問屋』とか、もうあまりにも多い階層ですよね」
ドン・キホーテなどは、生産者からコメを集める農協=JAから消費者までの流通経路が複雑でコストがかかると指摘。大臣も改革に意欲を示しました。
小泉大臣が再び農協改革に挑むのかが今後の焦点です。
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