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中東情勢の影響は「ガソリン」以外にも コンタクト・リップクリーム・鎮痛剤…暮らし支える石油製品【Nスタ解説】

経済
2026-03-17 21:55

中東情勢の緊迫化で、ガソリン価格の高騰が続いています。


【写真で見る】石油製品はどうできる?


その影響は、物流や農業、漁業にまで広がり、私たちの暮らし全体を直撃しています。影響はどこまで広がるのでしょうか。


スーツやシャンプー、鎮痛剤も「石油製品」

井上貴博キャスター:
中東情勢をきっかけにしたガソリン価格など、この先どうなるのかと心配する人も多いと思います。


国内の主な石油の使用量は3つで、最も多いのはガソリンや航空機の輸送用燃料となっています。

【国内の石油使用量】
石油使用量 1億8860万kL
▼輸送用燃料など:48.9%
▼石油化学製品:25.4% 
▼電力用・暖房など:24.9% 
(出典:石油連盟 2019年度)


どのような製品が石油由来なのでしょうか。
▼ポリエステルなどの「合成繊維」、▼シャンプーや柔軟剤の主成分「界面活性剤」も身近な石油化学製品です。

また、普段身につけるスーツやシャツ、ネクタイ、眼鏡などもすべてが石油由来ということになります。

さらに、日々使うという人も多いコンタクトレンズ、ガム、リップクリーム、鎮痛剤も、すべてが石油由来の製品だといいます。


石油製品は原油からどう作られる?

井上キャスター:
石油製品は原油からどのようにできているのでしょうか。


石油は地下から掘り出され、中東などからタンカーで輸入されます。そして、輸入された石油は、国内に19か所ある製油所で蒸留するということです。


製油所の加熱炉で熱された原油は蒸留装置に移動し、原油は液体と蒸気に変わります。

そして、
▼蒸気で上昇したものは「LPガス」→タクシーや都市ガス
▼35~180度で「ガソリン」「ナフサ」など→車や石油化学製品の原料
▼170~250度で「灯油」「ジェット燃料」→石油ストーブやジェット機
▼240~350度で「軽油」→トラックやバス
▼350以上で「重油・アスファルト」→船や火力発電所

というように、原油がガソリン、灯油、軽油、重油などのさまざまな石油製品に生まれ変わります。


原油からガソリンだけ作れる?専門家の答えは

井上キャスター:
ガソリンが高騰している今、蒸留の時点で「ガソリンを作る」などと、特定のものだけを作ることはできないのでしょうか。


早稲田大学先進理工学部の松方正彦教授によると、「原油に含まれるガソリンの原料の量が決まっているため、ガソリンだけを多く作ることはできない」ということです。


さらに、原油は採掘国によって、LPガスが多いもの、重油が多いものと割合が異なるということです。

また、現在、中東の原油に依存している日本の常圧蒸留装置は、中東の原油に合うように適正化されているので、ガソリンだけを多く作ることは難しいのだといいます。


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