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「“損切り”してでも売りたい業者が」コメ値下がりいつまで続く?新米供給でさらに下落か【Nスタ解説】

経済
2026-06-02 21:05

埼玉県内のスーパーでは、3月時点で3866円だった茨城県産コシヒカリ(5kg)が、6月2日には2914円に値下がりしていました。
2か月後には「新米」が出始める中、価格はどこまで下がるのでしょうか。


【写真を見る】コメの値下がりはいくらまで?いつまで?専門家の見立ては


なぜコメの価格が安い? 倉庫には在庫の山&消費者の“コメ離れ”も

山形純菜キャスター:
【コメ5kgのスーパー平均販売価格】
▼2025年12月29日~2026年1月4日:4416円(過去最高)
▼2026年5月18日~24日:3692円


コメが安くなっている理由の一つとして、コメの在庫量の多さがあるようです。


【民間在庫量(玄米ベース)】
▼6月末(見通し):221万~234万トン
▼適正在庫:180万~200万トン
※農水省によると


さらにもう一つの理由として、消費者の“コメ離れ”も考えられます。

2025年度のコメの消費量は1人1か月当たり、前年と比べると6.1%減少しています。(※米穀安定供給確保支援機構)お茶碗一杯で考えると、4.4杯分減少しており、消費者のコメ離れが進んでいるのではないかということです。


こうした中、春先から店頭では値下げが続いています。

コメの流通に詳しい宇都宮大学助教の松平尚也氏によると、「気温が上がると、カビや虫からコメを守るため、低温倉庫で管理する必要があるが、在庫過多で倉庫が不足していて、“損切り”してでも売りたい業者が出てきた」といいます。


専門家に聞く!コメの値下がり「いつまで?いくらに?」

山形キャスター:
専門家にコメの値下がりが「いつまで?いくらに?」なるか聞きました。


米のたけやま 伊藤享兆代表
「8月頃まで3000円以下になるか。新米が出てから、2500円程度まで下がる可能性も」


宇都宮大学農学部助教 松平尚也氏
「9月まで3000円前後になるか。新米が出てきたら、3000円以下の商品が増える可能性も」


スーパー「新鮮市場」東本郷店 飯田智成店長
「8月頃までは2500円前後を維持できそう。新米が出てきたら2000円を切る可能性も」


井上貴博キャスター:
在庫が余っているので価格を下げる。しかし2025年を考えると、在庫が足りず価格が上がったので、それを防ぐため、「生産調整をしよう」というのが今の政府の考え方だと思います。

しかし、本来はもっと農家の皆さんに生産してもらって、余った分は海外に輸出をし、それを政府が支援するというのが合理的ではないかと個人的には思います。


元外交官 島根玲子さん:
日本食は世界で人気なので、美味しいお米をもっと世界に出したらいいと思います。

農家のためには、価格はもっと安定した方がいいと思います。


新米の適正価格はどうなる? 新たに施行された「食料システム法」とは 

山形キャスター:
今年の新米はどうなるのでしょうか?


【2026年の新米の見通し】
▼生産量:732万トン
▼需要:696万~711万トン
※農林水産省HPより


供給が過多になれば、さらにコメ価格が下がる可能性も考えられます。


そうした中、「食料システム法」に基づくコスト指標も発表されています。


「食料システム法」は、原材料費やエネルギー価格といった変動するコストを可視化し、適切に価格に反映させ、食料供給の持続性を確保するための枠組みです。


2026年4月に発表された、精米5キロのコスト指標が2816円でした。
ただし、中東情勢の影響は反映されていません。


宇都宮大学の松平尚也氏によると、「採算を取るには、新米の価格は3500円が目安になるのではないか」と指摘しています。


井上キャスター:
目安を設け、需要に合わせて生産しますが、人口減少が進み、生産量も減少すれば、業界がどんどんと衰退していくのではないかという心配があります。


元外交官 島根玲子さん:
農業は国の根幹ですから、衰退しないように若い世代もどんどん参加できるシステムになっていくとよいと思います。


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<プロフィール>

島根玲子
元外交官 高校で2度の留年・中退を経験
2011年外務省入省 中南米やアジアとの外交に携わる


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