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「2秒で416万円」残高ゼロに…GMO不正アクセスで口座破壊声明 被害受け政府に「能動的サイバー防御」を要請 PHPの脆弱性巡り世界で混乱も【サンデーモーニング】

経済
2026-10-25 14:12

サーバーが不正アクセスを受けた「GMOインターネットグループ」は、単独での対応は困難として、政府に「能動的サイバー防御」を緊急要請しました。2秒で約416万円の被害も出ています。


【写真を見る】「2秒で416万円」残高ゼロ 被害男性の“取引履歴”


「2秒で416万円」損失も GMOに不正アクセス

21日、GMOインターネットグループが展開するFX(外国為替証拠金取引)の自動売買ができるサーバーに不正アクセスがあったことが明らかになりました。

“残高がゼロになった”と語るのは、このサーバーを利用している40代の男性です。


GMOサービスを利用 FX歴10年の男性(44)
「中身よく見ると、悪意のある取引とソフトが入っていると気づいたので、『間違いなくハッキングだ』って思いましたね」


被害を訴える男性の取引履歴を確認すると、意図しない取引で手数料が発生し、わずか2秒の間に、約416万円を失っていました。


その後、男性の元に送られてきた一通のメールには…


男性の元に送られてきたメール
「我々はHacking Teamだ。GMOが我々との交渉に応じることを拒否したため、我々は予告通り、アカウントの残高をすべて消去した。あしからず!」


翌日以降も届いたメール。そこにあったURLにアクセスすると、不正アクセスしたとみられるハッカー集団の犯行声明がありました。


犯行声明
「24時間で約77億円相当の口座を破壊」
「破壊は現在も進行中」


GMOサービスを利用 FX歴10年の男性(44)
「人のお金を完全にゼロにして、なんてことやってんだよって。だけどもう…止めようがない」


GMO 政府に「能動的サイバー防御」を緊急要請

これまでに、GMOのサーバー2万6739件が不正アクセスの影響を受け、取引口座のIDやパスワードが不正に使われた可能性があることが明らかになっています。


GMOは、攻撃者とみられる者から金銭の要求を受け、応じなければ「会社や顧客の情報を公開する」と連絡があったとした上で、「情報の削除や不正利用の防止が保証されるものではない」と応じない方針を示しました。


サーバーを利用し、約65万円を失った男性には、あるメールが届いたといいます。


GMOサービスを利用 約65万円を失った30代の男性
「(ハッカー集団から届いたとみられるメールは)『顧客データを公開します』『皆様の個人情報が含まれています』といった件名で。できればやめてほしいです」


こうした事態を受け24日、GMOは政府に対し「能動的サイバー防御」を緊急要請。

「能動的サイバー防御」は、サイバー攻撃を行ったことが確認できたサーバーに対し、警察や自衛隊がアクセスして無害化措置を行うことが可能になっています。


「PHP」で“重大な脆弱性”が発覚 世界各地でサイト停止相次ぐ

深刻な被害をもたらしたサイバー攻撃の脅威。それに先立って、セキュリティーの穴が世界中を揺るがす事態も起きていました。


高市総理は21日午後10時ごろ、Xで「大至急のお願いです」と、セキュリティーの脆弱性に対する緊急対応を求めました。

脆弱性が明らかになったのは、「PHP」というウェブサイトなどを動かすためのプログラミング言語。世界のウェブサイトの7割で使われているとされます。

高市総理の投稿の翌日の22日、⻘森県がクマ対策として八甲田山に設置したAI搭載カメラに異変が起きていました。


脆弱性への攻撃を避けるため、⻘森県のクマの防災情報サイトが停止されたのです。


予防的停止は、外食産業や交通機関、銀行、通信、さらには政府機関にも広がりました。


「緊急メンテナンス」などの理由で、様々なウェブサービスが停止されたのです。


国内だけの問題ではありません。
フランス、オランダ、ドイツ、ベルギーなどでも、政府機関や企業などのウェブサイトが一時停止され、世界中に影響が広がりました。


「PHP」長年見過ごされてきたシステムの弱点 最新のAIによって発見

そうした中、千葉‧幕張で開かれた情報セキュリティーのイベント「Japan IT Week 秋」。500人もの人々が詰めかけたのは、「PHPの重大脆弱性」をめぐる緊急セミナーでした。


エーアイセキュリティラボ 関根鉄平 執行役員
「ここ数日、人生で今まで聞いたことがないくらい『PHP』という単語、何回聞いたことか」
「攻撃の観測が見られることがあるので、まだまだ安全ではない」


実は、PHPの脆弱性は10年以上前から存在していたとされます。長年見過ごされてきたシステムの弱点が、2026年8月、最新のAIによって発見されました。


この弱点を悪用されれば、サイトの情報を盗まれたり、内容を改ざんされたりする恐れがあります。脆弱性は最も深刻なレベルと評価されました。


そのためPHPの開発チームは脆弱性を修正するプログラムの公開を準備していましたが、公開前に脆弱性に関する情報が相次いで流出し、世界中で大騒ぎとなったのです。

情報セキュリティーに詳しい関根さんは、「人為的ミスもあり、重大な情報の流出は3回に及んだ」と言います。


エーアイセキュリティラボ 関根鉄平 執行役員
「企業側は守る術、バージョンアップができないが、攻撃をされる恐れがある。予防的な対策として、システムを停止する。お客様の資産を守るという点では正しかった」


GMOにみられるような深刻な被害。そして、AIの進化で攻撃にさらされるセキュリティーの脆弱性。サイバーの世界の安全性をどう守っていくかが、今の時代の大きな課題です。


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