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■大阪マラソン2025(24日、大阪府庁前発~大阪城公園着 42.195㎞)
東京世界陸上(9月)の代表選考会を兼ねた「大阪マラソン」が行われ、初マラソンの近藤亮太(25、三菱重工)が日本人トップの2位でフィニッシュ。タイムは2時間5分39秒で、世界陸上の参加標準記録(2時間6分30秒)を大幅に上回り、代表入りへ名乗りをあげた。
2時間5分39秒は山下一貴(23年東京:2時間5分51秒)の記録を上回り、日本歴代5位にランクイン。さらに2日に行われた「別府大分毎日マラソン」で青学大・若林宏樹(22)が記録した、初マラソン日本最高(2時間6分7秒)も塗り替えた。優勝したのはエチオピアのY.アダン(28)で、タイムは2時間5分37秒だった。
日本記録保持者の鈴木健吾(29、富士通)、パリオリンピック™代表の小山直城(28、Honda)、今年の箱根駅伝2区区間新の黒田朝日(20、青山学院大)、前々回の大会で当時の学生新記録を出した西山和弥(26、トヨタ自動車)ら国内屈指のトップランナーが集まった今大会。レースは終盤39kmを過ぎて、鈴木ら5人が日本勢トップ争いを繰り広げ、最後は近藤が振り切った。
スタート時の気温5.2度、快晴の中始まったレースは序盤、1㎞3分前後のペースで推移した。14㎞を通過して、先頭は40人弱に。中ほどに小山、黒田、鈴木の姿も見える。15㎞を過ぎてペースアップし先頭は30人程となり、19㎞手前で西山が遅れ始めた。
先頭は中間地点を1時間2分29秒で通過。以降も1㎞3分を切るペースでレースは進み、集団は25人に絞られ勝負の後半へ。鈴木、小山、黒田の他、細谷恭平(29、黒崎播磨)もついていく。そして26㎞過ぎ、ペースが上がると小山が遅れ始めた。
30㎞を過ぎて、3つ目の折り返し地点を折り返さずに直進してしまうトラブルがあり、その後の1kmは3分11秒とタイムロス。先頭は15人ほどに絞られた。32㎞手前の上り坂で黒田が仕掛けてトップに立つと、細谷が脱落し先頭集団は8人に。33㎞過ぎ、外国勢と鈴木が抜け出すが、後方の集団が再び追いつく。そして小雪舞う36㎞手前で菊地駿弥(26、中国電力)がトップに立つ。鈴木、黒田、細谷、柏優吾(24、コニカミノルタ)、初マラソンの近藤亮太(25、三菱重工)が先頭集団に食らいついていく。
風も雪も強くなり、レースは9人の先頭集団で終盤へ突入。38㎞を過ぎて外国勢3人が抜け出し、日本勢が第2集団を形成。40㎞手前で近藤が日本人トップに立つと、他の選手はついていけず、前を行く外国人選手も捉え近藤が3位に浮上した。さらに残り1.2㎞で全体のトップに立った近藤だったがゴール直前で抜かれ、日本人トップの2位でフィニッシュ。日本歴代5位の2時間5分39秒を記録し、東京2025世界陸上の参加標準記録を突破した。
レースを終えた近藤は「率直にうれしいなという気持ちと、今まで多くの方々の力添えがあって、このスタートラインに立つことができたので、その多くの方々に感謝を伝えたい」と周囲への感謝を口にした。今年9月に行われる東京世界陸上。その参加標準記録も突破し、有力候補に名乗りをあげた。「もし選ばれるようなことがあれば、日本代表の名に恥じないような走りをしたい」と力強く語り、胸を張った。
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