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コンビニサイズ「都市型スーパー」やドラッグストアの“スーパー化” スーパー業界の勢力図どうなる?【Nスタ解説】

経済
2025-02-25 22:19

25日、イトーヨーカドーは関東の3店舗を閉店させましたが、実に2年あまりで33店舗が閉店しました。撤退した跡地をめぐり、争奪戦が起きています。


【写真で見る】「うちの“台所”でした」イトーヨーカドーの閉店を悲しむ人々


「うちの“台所”でした」24日、イトーヨーカドーが関東3店舗を閉店

イトーヨーカドー竜ヶ崎店 店長
「25年間ありがとうございました!みなさん、お元気で!」


24日夜、惜しまれながら幕を下ろした茨城のイトーヨーカドー竜ヶ崎店。閉店の瞬間を一目見ようと多くの人が集まりました。


利用者
「うちの“台所”でしたから。ニュータウンっていっても何もなかったから、ここは希望でした」


24日に営業を終了した店舗はほかにも。


業績不振が続くイトーヨーカ堂は関東の3店舗を閉店。構造改革として進めていた、33店舗の削減計画を1年前倒しで完了しました。


店舗数はピーク時より半分ほどの92店舗となり、茨城を含めた8道県からは撤退したかたちです。


ヨーカ堂跡地めぐり“争奪戦”

地元から撤退した跡地は、一体どうなるのでしょうか。


利用者
「(行ける場所が)限られますよね。ここがなくなっちゃうと。ヨーカドーって一店舗が大きいので」
「だいぶ大きいですよね」
「ロピアとか入ってくれたら、いま有名なスーパーなので楽しみ」


実はいまヨーカ堂跡地をめぐって“争奪戦”が繰り広げられています。


かつてヨーカ堂イチの売上げを誇るも去年9月に閉店した津田沼店には「イオン」。

そして、跡地の約3割には「食生活♥♥ロピア」が出店しています。

去年、青森に初進出した「ロピア」は、神奈川の精肉店から始まった急成長する食品スーパーです。


売りは豪快さ。マグロの巻き寿司は、はみ出しちゃうほどです。


食に集中して、▼支払いが現金のみ▼飲料などを常温で販売など、コスト管理を徹底することで“コスパ”を実現。急成長を果たしています。

イトーヨーカドーと激しいつばぜり合いを演じた「西友」もいま、売りに出されています。

「総合スーパー」からそれぞれの強みに特化した「専門店の時代」に変化しつつあります。


空白地帯を埋める「都市型小型スーパー」が急増 コンビニサイズで出店可能

南波雅俊キャスター:
総合スーパーの跡地を巡る争奪戦の結果次第でスーパー業界の勢力図が変わるかもしれません。


こうした、総合スーパーのような大型店が苦戦する中、好調なのが「都市型の小型食品スーパー」です。

▼「まいばすけっと(イオングループ)」は、2014年の約550店舗から2023年には約2倍の約1100店舗まで増えています。

流通経済研究所の池田満寿次 上席研究員によると、「まいばすけっと」の強みは…

●独自ブランド「トップバリュ」
→価格競争に強み

●コンビニサイズで出店可能、飲食店、コンビニ跡地が多い
→初期投資が安く、居抜き物件でも使える

流通経済研究所の池田上席研究員は「大型スーパーが入りづらい住宅密集地や駅近エリアに出店し『スーパー空白地帯』の需要を取り込んでいる」としています。


ホラン千秋キャスター:
都心だと大きな土地は出づらいので、小回りの利く店舗が重宝されるのだろうと感じます。

「こんなところにあるんだ!」というところにありますね。


ドラッグストア“食品スーパー化” 店舗で惣菜作りも

南波キャスター:
ドラッグストアが“食品スーパー化”しているという例もあります。

▼「クスリのアオキ」は全国に990店舗あり、2022年ごろから食品事業を強化してきました。

●9割以上の店舗で生鮮食品を販売
●売り上げの半分が食品

厨房を設置してできたての惣菜を販売しています。

クスリのアオキの担当者は「店内の半分以上が食品コーナー。食品の高い集客力で従来商品の販売に繋げたい」としています。


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情報提供元:TBS NEWS DIG Powered by JNN

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