
簡単な検査でちょっと先の未来を見ることができるサービスが続々登場しています。一体どんなモノ?
【写真を見る】将来の「身長」から「視力」、「病気のリスク」まで…広がる“未来予測サービス”【THE TIME,】
手のレントゲンで「将来の身長」
「僕も妻も身⻑が早めに止まっちゃって。娘もそうならないか気になって」
6歳の娘・なつかちゃんを連れて富山から東京の『西新宿整形外科クリニック』(新宿区)にやってきた男性(身長165cm)。目的は、娘の“将来の身長”を調べるためです。
沼倉裕堅院長:
「手のレントゲンを使ったり、今までどういう感じで伸びてきたかのデータがあると、“最終的に身長が何cmになるか”がわかる。<骨端線>(こったんせん)という、ひとつの骨の中に黒く抜ける線みたいなものが見える」
身⻑の予測に重要なのが「骨端線」。
骨の両端にある軟骨細胞のことで、ここで新しい骨の組織が作られ身⻑が伸びていくため、骨端線の形・大きさから【身⻑の伸び率】が予測できるといいます。
この「身長シミュレーション」(1万5270円)の検査内容は2つだけ。
▼現在の身長を測定
▼手のレントゲン写真を撮影
先ほどの、なつかちゃん(6)は現在の身長124cmですが、検査の結果…
沼倉院長:
「今のペースで行くと、167~168cmですね」
なつかちゃんの父親:
「どうする?パパより高くなるって身⻑」
娘の将来の身長が気になってたお父さんも、満面の笑みです。
また、姉妹で調べに来たという子も。
妹(8歳・現在133cm)は「160超のペース」とのことでしたが、将来170cmが目標だった姉(10歳・現在151.5cm)は「160ちょい弱というペース」と言われガッカリ…。
しかし、生活習慣を改善することで“予測より身⻑が伸びる”可能性はあるとのこと。
沼倉院長:
「運動・睡眠・食事。当たり前のことですが、この3つがしっかりやれるかやれないかでだいぶ身長が変わる」
特に最近の子どもは、身⻑の伸びに不可欠な「亜鉛」が不足がち。沼倉院長によると“10人に9人は亜鉛不足”とのことで、「亜鉛は牡蠣や牛肉、大豆などに含まれるので補ってほしい」と話します。
眼球の長さで診断「10年後の目」
将来、“どれだけ目が悪くなるか”の予測もできます。
「子どもがスマホ持っていてしょっちゅう見ているので視力が心配」
「YouTube見たりとか、どうしてもデジタルコンテンツが多いので…」
実際、視力が低下している子どもはこの10数年で大きく増加。
【裸眼視力1.0未満の子どもの割合】
▼小学生:29.91%(2010年度)⇒36.84%(2024年度)
▼中学生:52.73%⇒60.61%
▼高校生:55.64%⇒71.06%
(※文部科学省「学校保健統計調査」より)
『渋谷アイケアクリニック』(東京・渋谷区)で行う「近視進行予測グラフ」(5000円)では、専用の機器で「眼軸(がんじく)」=「眼球の奥行き」を測定。
眼軸が長いと焦点が合わなくなり近視を発症しますが、現在の眼軸長・視力・年齢などから【眼軸が伸びるスピード】を予測しています。
『医療法人社団トータルアイケア』松本行弘理事⻑:
「近視が強くなることによって、成人になってから“白内障”や“網膜剥離”になるリスクが増えてくる」
一度近視になると元に戻すことは難しく、検査結果が早めに予防策を打つきっかけになるといいます。
血液5ccで診断「病気リスク」
さらに“将来健康でいられるか”の予測も。
『フォーネスライフ株式会社』(東京・中央区)が手掛ける「フォーネスビジュアス」の検査に必要なのは5cc、なんと小さじ一杯分の採血のみ。
血液中の約7000種のタンパク質を測定し、その量やバランスを分析。
病気を発症した数十万人の血液データのパターンをもとに、【認知症や心筋梗塞など重大な病気にかかる可能性】を知ることができます。
(2万9800円 ※6月20日21時までのキャンペーン価格・通常価格5万4780円)
全国各地の病院で受けることができ、熊本‧荒尾市では市と企業が連携してこの検査を導入。
江川尚人CEO:
「健康診断や血液検査は“今の病気”を見つける検査が主流かなと。我々は早期発見ではなくてその前に、“もっと早く将来のリスクを見つける”というところが大きな違い」
また、検査だけではなく、結果を受けコンシェルジュ(保健師)から生活習慣の改善に関するアドバイスも受けることができます。
検査で「認知症」と「肺がん」のリスク高・男性(62):
「2つ共通している原因がお酒や食べ方と言われたので、お酒は頻度を週半分ぐらいにしたり、体重もなんだかんだで5kgくらい落とした」
早めに知ることで“違う未来”も見えてくる。そんな未来予測のサービスが広がっています。
(THE TIME,2025年6月3日放送より)
・エアコン「1℃下げる」OR「風量を強にする」どっちが節電?誤解の多いエアコン節約術【ひるおび】
・スマホのバッテリーを長持ちさせるコツは?意外と知らない“スマホ充電の落とし穴”を専門家が解説【ひるおび】
・「パクされて自撮りを…」少年が初めて明かした「子どもキャンプの性被害」 審議進む日本版DBS “性暴力は許さない”姿勢や対策“見える化”し共有を【news23】