
ご当地カレー人気が高まる中で、さらに狭い「ピンポイント」レトルトカレーなるものが注目されています。
【写真を見る】“ご当地”よりもさらに狭い「ピンポイント」レトルトカレーとは?【THE TIME,】
国技館「力士思い出の味」を再現
東京・神保町にある日本で唯一のご当地レトルトカレーの専門店『カレーランド』。店内の“本棚”には約500種類の厳選したご当地カレーが並びます。
例えば、秋田県の高級食材である比内地鶏を使ったコクのあるスープに秋田名物をあわせた「きりたんぽスープカレー」(300g・1590円)。
恐竜の化石で有名な茨城県の「恐竜カレー」(200g・690円)は、恐竜の足跡型にんじんとうずら卵がゴロゴロ入った甘口カレーです。
珍しいご当地カレーが続々登場する中、『カレーランド』の大藤拓哉社長が「非常に増えている」と話すのが、【ピンポイントレトルトカレー】。
地域の食文化を生かしたご当地カレーよりもさらに狭いエリアで生まれたカレーだといいます。
そこで!
大藤さんのオススメを教えてもらいました。
1つ目のピンポイントレトルトカレーは、両国国技館で販売されている「国技館カレー」(180g・500円)※公式通販サイトなどでも販売
『Roub/カレーランド』社長・大藤さん:
「両国国技館の地下に食堂があり、そこで新弟子から親方まで皆さんが食べる“力士にとっては馴染み深い味”」
具材は豚肉と玉ねぎのみ。「みんなが食べられるように」という職人のこだわりがつまったカレーです。
THE TIME,マーケティング部 難波遥部員:
「最初口に入れた時はちょっと辛いかなと思ったけど、その後に野菜の甘みが口に広がってすごくおいしい」
クレーンゲームの「景品限定」
オススメの2つ目があるのは、埼玉県のゲームセンター『エブリデイ とってき屋』(八潮市)。
なんと、“クレーンゲームで取らないと”手に入らないピンポイントレトルトカレーで、「今日は絶対取る!」と茨城県から来た男性も。
大藤さん:
「実は埼玉には数多くのカレー関連企業が存在する。その企業が手を組んで作ったカレー」
その名も「オールSAITAMAカレー」(180g)の味わいは、「スパイスがしっかりと効いていてビターな感じで大人向け」(難波部員)のブラックキーマカレー。
普通に購入する以上の“プレミアム感”を感じて欲しいと、あえて簡単に手に入らないゲームにしたのだといいます。
※取扱店舗:エブリデイの埼玉(行田・八潮・桶川)の3店舗のみ
※店頭やネットでの販売は行っていません
「歯医者にカレー」一体なぜ?
群馬・桐生市にある“歯科医院”のピンポイントカレーもオススメです。
『MM歯科・矯正歯科』院長・真下貴之さん:
「矯正中の患者さんは器具にゴムを使う。ゴムが黄色くなるからとカレーを食べない人がいて、食べられるようにしたいなと」
カレー研究家でもある院長自ら開発した「カレー好き歯医者さんが作ったこだわり欧風ビーフカレー」(200g・648円※26年4月から再販予定)は、矯正器具が染まらず安心して食べられるカレー。
それにしてもなぜ、歯科医がレトルトカレーを出せるのか?カレー専門のコンサルティング会社によると…
『カレー総合研究所』代表・井上岳久さん:
「レトルトカレーを作る工場が日本全国にいっぱいあって、OEM生産(他社ブランドの製品を代わりに生産)をしてくれる。300~500個で、1個あたり400~500円でできる」
さらにメリットとして、「スーパーやコンビニに並ぶので宣伝・PR効果がある」(井上さん)とのこと。
そのため京大や青学など大学の名物カレーや、吉本興業の社員食堂でしか食べられないカレーなど実に様々なピンポイントレトルトカレーが登場しています。
なぜ?車メーカーが「インドカレー」
“PR効果を見事に生かした”カレーが、4つ目のオススメです。
6月に発売されるや否や“2日で5000食を売り上げ”話題となったのが、「スズキ食堂 インドベジタリアンレトルトカレー」(180g・各918円)。
パッケージには車やバイクのイラストとともに「SWIFT」や「Jimny」などのロゴ。この商品、自動車メーカーの『スズキ』が発売したカレーなのです。
広報部・沖津慎さん:
「本社にはインド人の従業員や出張で来る人も多い。心身ともに満足な状態で働けるように本社の食堂で本格的な“インドベジタリアン料理”を提供していて、その味を日本の皆さまに食べてもらいたい」
味は「茶ひよこ豆マサラ」(インド北部)、「大根サンバル」(南部)など地方別に5種類。
小松菜のほどよい苦みとクミンのスパイシーな香りが特徴の「青菜ムングダール」(北部)を食べてみると…
難波部員:
「スパイスがガツンとくるけど、それを豆のマイルドさが消してくれる。ちょうどいい味わい」
とにかく多種多様な「ピンポイントレトルトカレー」。自分好みの味を見つけてみるのも楽しそうです。
(THE TIME,2025年11月14日放送より)
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