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「備蓄米」店頭に並んでる? 都内のスーパー調査すると… 経済評論家・加谷さん「生産力を強化する政策を」【Nスタ解説】

経済
2025-04-02 22:46

政府が放出した備蓄米が店頭に並び始めました。コメの価格は下がるのでしょうか?


【写真をみる】店頭に並んだ「備蓄米」 銘柄米より1000円ほど安い


「備蓄米」銘柄米より1000円安

井上貴博キャスター:
都内のスーパーを10軒まわって見つけた備蓄米をみてみますと、原料玄米欄に『複数原料米』と記載がありました。ただこの表記は販売元によって変わるということです。

価格は『備蓄米5キロ 3651円』『銘柄米5キロ 4634円』と、備蓄米の方が1000円ほど安く設定されていました。


農林水産省によりますと、コメの販売価格はこの1年で倍になっています。

【コメ スーパーでの販売価格】
・2024年3月17日~23日:2041円
・2025年3月17日~23日:4197円(12週連続で最高値更新
※株式会社KSP-SPが提供するPOSシステムに基づき農林水産省にて作成


高騰要因?“消えたコメ”どこに

井上キャスター:
備蓄米を放出したにも関わらず、コメの価格は全く下がりません。今後、価格は下がるのでしょうか。

政府は2024年のコメ集荷量が前の年と比べて約21万トン(約32億杯分)減少したと公表しました。一部の生産者、業者などが投機目的で在庫を抱え込む「売り渋り」が影響でコメが消えたと説明しています。

しかし、その後の調査で“19万トンのコメが分散”、つまり手元に残していたことがわかり、「消えていたわけではなかった」という説明に変わりました。

【3月31日 調査結果を公表】
コメの在庫(1月末時点・前年比)
・生産者9万トン増
・卸業者3万トン増
・小売り、外食業者など7万トン増

江藤拓 農水大臣は「先々の心配をしてコメを確保しようと少しずつ在庫を積み上げていった結果か」と結論づけました。


経済評論家 加谷珪一さん:
私はもともと農水省の“消えた米”という説明は正しくないと申していました。

私達が米を食べなくなり、生産量が毎年減っているなか、インバウンドでコメの需要が増えたので生産量が足りなくなったというのが最大の原因なんです。

あえて“消えた”というならば、小売店の場合「コメが売り切れでごめんなさい」といえるかもしれませんが、飲食店は「今日はご飯がないので定食は出せません」ってわけにはいかないですよね。

飲食店が多めに確保しようとするのは、商売上やむを得ないことだと思います。

これを「ちょっと抱え込んで悪いことをした」というニュアンスに捉えるのはおかしいと思います。根本的に生産量が足りていないのが最大の原因なんです。


井上キャスター:
しかし生産量を上げてくださいといわれても、コメ農家は年々減少しています。


肉乃小路ニクヨさん:
農業法人など規制の問題がありますが、もっと参入しやすくしたり、(稲作経営の)大規模化といったことを行うことも必要だと思います。

また気候変動も激しくなっているので、熱に強い品種を増やしたり、国で農家を保証するような仕組みも併せて行うべきではないでしょうか。


経済評論家・加谷さん「生産力を強化する政策を考えるべき」

井上キャスター:
政府の調査結果によると、コメの在庫(1月末時点)は生産者、卸業者などに前年比約19万トン分散されました。

しかし、2024年のコメの生産量は前の年と比べて約18万トン増えています。約19万トン分散されてもたった1万トンの差です。にもかかわらずコメの価格が1年間で倍に上昇しています。


出水キャスター:
不思議ですね。豊作だったのに、このようなことが起きると、また起きてしまうのではないかと更なる不安をあおる、悪いスパイラルに入っているようです。


井上キャスター:
今まで減反政策を事実上続けてきたわけですが、政府は考え方を変えるべきではないでしょうか。


経済評論家 加谷珪一さん:
コメのつくり方、流通の仕方をそろそろ根本的に考え直さないといけませんね。抜本的にどのようにするか、国会で議論をした方がいいと思います。

コメは古米で残すものもありますが、基本的にその年につくってその年に食べるものなので、来年(2026年)もコメの価格はあまり下がらないでしょう。

引き続きインバウンド需要があるのであれば、コメは足りなくなるので、そう簡単に(価格は)下がらないと思います。生産力を強化する政策を考えていかなければなりません。


井上キャスター:
そうなると、『銘柄米5キロ 4600円』は続くのでしょうか。


経済評論家 加谷珪一さん:
備蓄米の放出があるので、これを大量にやっていけばある程度、抑制効果はあると思います。ただ、抜本的に安くできるかというと難しいですね。


==========
<プロフィール>
加谷珪一さん
経済評論家 元日経BP記者 
著書に「貧乏国ニッポン」
中央省庁などへのコンサルティング業務も

肉乃小路ニクヨさん
ニューレディー
銀行・保険会社など金融業界でキャリアを積む
独自の視点で経済・お金・人生観を語る


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